表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
655/1167

第599話対悪食戦線38


長い沈黙…

その果てにシャドウラルファは口を開く。


「………理解不能…驚愕…なるほどこれが感情というわけですか。でもどうしてあなたは私をスカウトする気になったのですか?」


「ん?感情のみで動くあたしと合理性のみで動くお前…いいコンビってゆーか仲良くなれそうだからかな?」


そう言ったミグは子供らしい…実年齢から言えば到底子供の部類からは逸脱しているが、無邪気な笑顔を見せた。


「なるほど。不思議と惹きつけられますね。これもはじめての感覚です」


シャドウラルファはそう言うと再び口を閉ざす。

今度の沈黙はそれほど長くはなかった。


「わかりました。あなたの提案を受け入れます。何故かはわかりませんが、あなたに少し興味がでてきたので」


「ホント?じゃーこれからよろしくね?ラルファ」


「「勝手に決めてんじゃねーよっ!!」」



その後、敵陣のど真ん中でミグ陣営の口喧嘩のすえ、シャドウラルファは受け入れられる事になるのだった。




〜オリジナルラグアの待機している宇宙〜


「さて、時間だ。いくぞ」


俺は集まった俺以外の12名を見渡しながら言った。


俺の言葉に12名はそれぞれの返事をするが、まだ準備のできていないアホは流石にいないようだった。

うん、3時間も待ってそんなアホがいたら確実においてくわ。


集まった俺達は転移する。




〜コレートル支配下第11宇宙〜


「きたかライナー」


多数の転移の気配を感じとったジルコスは言った。


「ジルコスのお気に入りのライナーという方だけではありませんよ。反応は全部で13…しかも白天を含む半数は私では勝てませんが…」


ソリアはそこまで言うと何もない空間の一点をみつめると跪く。

空間の一点には突如、白い瞳に真っ赤に充血した単眼が浮かび上がる。


「コレン様、本日はこの様な辺境にまでご足労いただきありがとうございます」


単眼の白い瞳はソリアの方を見る。


「ソリア、コレル姉様の副官だったよね?」


「はっ」


気持ち悪い見た目には全く似合わない鈴のなるような綺麗な声がソリアに向けられ、ソリアは跪いたまま返事をする。


「コレト兄様とコレル姉様も既にこの宇宙にきてる。とゆーかファザーの護衛に残したコレア以外この宇宙に最高戦力を集めた。コレト兄様とコレル姉様には奇襲で盤面をかき乱してもらう。コレアとファザーには機を見て白天を倒してもらう。何よりファザーと私達フォースアイが全員が揃って白天のガキごときに負けるなんてありえないって事を教えてあげるよ。フォースアイの1人にして悪食が娘の1人である私がね?」


単眼は充血させた白い瞳を不気味に光らせながら言ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ