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第580話対悪食戦線19


「へぇ…リオーナ。リーゼを見つけるとかやるじゃん?」


背後から聞こえてきた声に振り向きもしないままシャドウリーゼは答えた。


「キャリーメルを殺ったのはリーゼちゃんだって事はわかってるわ。シオンはあたしが殺った。なら残る孤立戦力はシュドレか、ミグとシーラだろうけど…」


シャドウリオーナはそこで一度言葉を切る。


「あなたの性格上安全策をとるのは目に見えていたわ?」


シャドウリオーナは言った。


シャドウリーゼを除いた孤立戦力の中で、シャドウミグだけは唯一の上位勢である。

現在シャドウシーラはシャドウミグと行動を共にしている。

オリジナル、シャドウ同様にイグロシアル最高戦力には上位勢と下位勢では覆しようのない圧倒的な差がある。

シャドウリオーナがシャドウリーゼと共に千年…シャドウという環境に置かれながらシャドウリーゼに抱いた印象はどこまでも計算高く狡猾…そして冷酷である。

そんなシャドウリーゼの性格上、安全策をとるのはシャドウリオーナからしてみれば当然であった。


「なるほどねー。リオーナはリーゼの事よく見てるんだねー?」


言いながらシャドウリーゼは千手観音モードを展開する。

ちなみにシャドウの方のリーゼはオリジナルリーゼとは違い、間違ってもリオ姉などとは呼ばない。

オリジナルとは違い、尊敬どころか、かけらもシャドウリオーナの事を認めていないからだ。


「あら?リーゼちゃん、あたしと戦って勝てると本気で思ってるの?」


シャドウリーゼの千手観音モードを確認すると、シャドウリオーナも戦闘態勢に入る。




そこから約1秒お互いに動かない。

だが、これはライナーとジルコスの時とはまるで状況が違う。

戦いはもうはじまっているのだ。

お互いに、未来予知と思考の読み合いを駆使した思考戦…

お互いの神格エネルギーが近い為、読心はお互いに使えない。

そして思考の読み合いに関してはシャドウリオーナの方に分があるが、未来予知の練度に関してはリーゼの方が上だ。

この膠着はその為だった。


だが1秒後、目を見開いて表情を驚愕に変えたのは、シャドウリーゼの方だった。


シャドウリーゼの卓越した未来予知…

そこには見えてはいけないものが映ったのだ。


「なんで…リオーナ…なんでお前がそれを…」


「ふふふっ、さあ?なんででしょうね?覚醒っ!!」


シャドウリオーナがそう言ったその瞬間シャドウリオーナのステータスは膨れ上がったのだった。

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