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第578話対悪食戦線17


時はシャドウリーゼとシャドウキャリーメルが対峙したところまで遡る。



〜シャドウラグアの宇宙、主星イグロシアル近郊〜


シャドウリオーナは他のメンバーに細かい指示を出したあと、自分自身は単独行動をしていた。

オリジナルは現在、リーゼとリオーナが事実上の参謀を務めているが、シャドウリーゼが抜けた今、先の先を見通す様な念密な計画を立てられるのは、シャドウリオーナのみだった。


「さて、リーゼちゃんに先を越されちゃったみたいだけど、あたしはあたしで動くとしますか」


そう言ったシャドウリオーナは転移を発動させる。




シャドウシオンは宇宙空間を超高速で進んでいた。

その速度は光の速さなどは遥かに超越していた。

当然だ。

シャドウシオンはオリジンゴッドを遥かに超越する存在なのだ。


現在シャドウシオンが、主星イグロシアルを出て単独行動をしている理由は簡単だ。

ある場所を目指しているからである。


シャドウシオンがオリジナルラグアに拉致された頃は、シャドウシオンはイグロシアル九天内序列第二位…ゼオン・ヴェルゾアスの娘で上級神であった。


幼い頃より父から力が全てと教えこまれた。

実際にその通りだった。

力のない父はあのオリジナルラグアと名乗る存在に一瞬で消される事となった。

オリジナルを名乗るラグアは自分に選択を迫った。


服従か?死か?


自分は目の前で殺された父の言葉に従い服従を選んだ。

オリジナルを名乗るラグアは自分達の事をシャドウと呼び、強くなる事を強要した。

黄泉の神で縛られている自分達は、従うしかなかった。


それから約千年…

自分達は飛躍的な急成長を果たした。

自分の神格エネルギーもかつてとは比べものにならない程増大したが、特にシャドウラグアと呼ばれるオリジナルラグアの影武者は、化け物の様な神格エネルギーを持つに至り全く底が見えない。


そして現在…自分は神級スキル、黄泉の神の恐ろしさを目の当たりにしている。

シャドウラグアや自分達の神格エネルギーは一気に吸い上げられ、オリジナルラグアの神格エネルギーは倍以上に膨れ上がった。

おそらくこれが自分達を強化した目的の一つなのだろう。

そして、今化け物達が攻めてきている状況を見る限り、おそらくこれがもう一つの目的なのだろう。


ならば…

化け物のトップとシャドウラグアの神格エネルギーの差は自分ではわからない。

どちらも底が見えない…

それだけだ。

だが、どこにつくか…いやどこにつくべきなのかだけは、はっきりしている。

それは化け物達でもシャドウラグアでもない。

そんな事をしても、いずれオリジナルラグアに消されるだけだ。


つくべきはオリジナルラグア…

そしてオリジナルラグアはついさっきまでこの宇宙にいたのは確かだ。


なら…痕跡がどこかに…


シャドウシオンがそう考えて宇宙を進んでいた時だ。


「あら?どこにいくのかしら?」


突如背後からそんな声が聞こえたのだった。

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