第566話対悪食戦線5
「さて、熱烈なお出迎えだけど誰が行く?みたところただのオリジンゴッドだから誰が行っても問題はないはずよ?」
リオーナは言いながら周りを見渡す。
もうコレートル陣営に敵と認識されてしまった以上、これ以上の議論は無駄と判断したキャリーメルは推し黙った。
「リオーナ様、ここは俺が出ましょう。特別星帝であるリオーナ様や星王様…ましては客人であるキャリーメル様が出るまでもありません」
そう言ったのは惑星国家イグロシアル、最高幹部にして総統のライナーである。
「そうね。ならライナーに任せようかしら?キャリーメルもそれでいい?」
「ああ…」
若干不満そうながらもキャリーメルはそう返事をした。
今回集まっているイグロシアル最高戦力の中ではライナーの立場は1番低い…
もっともライナーより立場の低い中にも、最高戦力と呼べるメンバーもいるにはいるが、その2人は今回の作戦からは外されていた。
その2人はリーゼの思現の神の中ではなく、ラグアの森羅万象の中で待機している。
いわゆる予備戦力というヤツである。
その2人…つまりはシュドレ、シオンといった面々もまた現在の惑星国家イグロシアルでは最高戦力に数えられる。
この千年でシュドレやシオンの役職も変わっている。
具体的には新たに最高幹部に抜擢された者達である。
まずシュドレは惑星国家イグロシアル、最高幹部、新四天王…ようはライナーの後釜である。
次にシオン…惑星国家イグロシアル、最高幹部にして四天王フィリア・アース補佐…
ちなみに同じくフィリム四天王補佐には、サウロスがついている。
もっともこちらはまだイグロシアル最高戦力とは言えないが…
さらに言えばセリーも現在、最高幹部にして四天王と、更には総統補佐の兼任状態である。
そして特別幹部から新たに最高幹部に3人が抜擢され、最高幹部が7人になった事により、プロトクローンの中からプロトクローン統括としてセシルとフィアナが特別幹部に抜擢された。
正式名はセシルがプロトクローン第一統括、フィアナがプロトクローン第二統括としてそれぞれ配下にプロトクローンを従えている。
話がそれた。
現在に戻る。
「はじめましてだな。俺はライナー。一応名乗ると惑星国家イグロシアル、最高幹部で総統だ。別になんの恨みもないが、上からの命令だ。死んでもらうぜ?」
ライナーはそう言いながら剣を抜き放った。




