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閑話とある?????のお話


私が生まれたのは、何もない空間だった。

ただただ何もない、真っ白な空間が広がっていた。

私は自分が生まれた意味が、わかっていた。

私の司る概念は、消滅。

私の生まれながらにしての使命は、全てを消す事。

しかし、こんな何もない空間に私の存在意義はない。私は再び眠りについた。



〜〜〜


いったいどれくらいの時が流れただろう。

おそらく数兆年単位の時間が流れている。

私は目を開けた。

そこに、広がる世界に私は感動した。

宇宙、そして煌めく星達、私は子供のように夢中になって壊し続けた。

なぜなら、それが私の存在意義だから。

しかし、数兆年眠っている間に私と同様の存在も増えたらしい。

彼等は、私の邪魔をしてきた。

全て蹴散らした。

しかし、宇宙消滅まであと一歩と言うところで、私ははじめて負けた。

最高神を名乗る、クソジジイに。

しかも、敗れた私をあろう事か自らの眷属にとか言いやがった。

許さない。

こんな屈辱ははじめてだ。

私はありとあらゆるものの、終わりを司る、消滅の神なんだ。

こんなところで終われない。

私はいつの日にか最高神を殺すため眷属になった。



〜〜〜


また数兆年と言う時が流れた。

この頃になると、私は1人で最高神に勝つのは、不可能だと言うことに気づいた。

そんな時だ。

最高神が私に新しい世界を造る、創造神になれと持ちかけてきた。

全ての消滅を司る私が創造神か。

チグハグすぎて笑える。

しかも、共に世界を造る創造神は、せいぜい中級神クラス、私にとっては赤子も同然だ。

だが、私はこの提案を受け入れた。

いつの日にか最高神を殺す、手駒を育てあげるために。

当時は、現在とは違い、神が自由に他の生命に干渉できた。

私は、自分が創りだした世界アルムスで当時最強だった、ラグアと言う魔王と協定を結んだ。

ラグアは、長い長い時間の末に、魔神にまで上り詰めた。

ラグアの当時の力は、私の補助なしでも、中級神を殺せるぐらいまでになっていた。

私達の元には、たくさんの配下が集まった。

中でも強力な3人の個体。

エルフから進化した、テオレーム・クリムゾン

人間から進化した、ロロ・ベアトリクス

竜から進化した、ソドム・グラファル

いずれも、ラグアにも次ぐ、才能の持ち主だった。

テオレームは、私に心頭して、ソドムは、ラグアに心頭して、ロロは、私達といるのが面白そうだと言う変わった理由でついてきた。

私達は、創造神のうち3人を殺した。


その後私達は行動を開始した。

最高神を瀕死に至るまで追い詰めた。

だが、その後の目指す未来が私とラグアでは、違った。

私の目指すものは、全てを無に帰すこと。

ラグアの目指すものは、全てを支配すること。

はじめから、わかりあえるはずなんかなかった。

長くいっしょに居過ぎたためだろうか。

私は、ラグアならわかってくれると勝手に思い込んでいた。

ラグアとの戦いは、熾烈を極めた。

幸いアルムスから、離れたところでやったので、星に対する被害はなかったが、ラグア程の神を殺すには、私も神格エネルギーを直接ぶつけるしかない。

結果、ラグアを殺す事には成功したが、私は神格エネルギーの90%を失うと言う大打撃を受けた。

今の私の力は、私が赤子とバカにした中級神に等しい。

だが、そんな弱った私を最高神は見逃さなかった。

私達が、生命に干渉できない様に制約をかけた。

本来なら、最高神も私を殺したかったのだろうが、彼にもそんな力は残っていなかった。

アルムスでは、私達の元配下が、私派とラグア派に別れて神魔大戦なるものを引き起こしていたが、どうでもいい。

彼等ごときでは、中級神程度は殺せても、最高神を殺すには至らない。



〜〜〜


10年前〜


みつけた。

今度こそ、私好みの腐りきった魂。

私といっしょで壊し続けなくては、生きていけない存在。

私は嬉々として話かける。


「おめでとうございます。あなたは選ばれました。」


それが、私と日本と言う遠い世界の国の、史上最悪の殺人鬼との出会いだった。



次回は本編に戻ります。

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