第48話亜神テオレーム・クリムゾン
早起きしたんで少し書きます。
ヤバイっ。
完全に勝てるビジョンも逃げきれるビジョンも浮かばない。
そうこうしているうちにもう目の前まできていた。
「2代目ラグア殿とでもお呼びすれば、いいのかな?俺はエリローズ様の忠実なる下僕で、テオレーム・クリムゾンと言う。二代目ラグア殿、以後お見知り置きを。」
目の前の圧倒的な存在は言った。
てか、お前の回しものかよ?
おい、エリローズなんとかしろ?
エリローズ 「テオレームですか?久しぶりですね。約1000万年ぶりってところですか。」
エリローズは、テオレームにも神託をくっつけたみたいでそう言った。
「おおっエリローズ様、お久しゅうございます。貴方様が初代ラグア殿と実質相打ちなさってから、このテオレーム、貴方様のお役に立てる為、亜神にまで上り詰めました。」
エリローズ 「ラグアとは、最後の最後で意見が別れて殺し合う形になってしまいました。正直とても、残念です。私もラグアを殺すために神格エネルギーの90%を使ってしまい、中級神にまで落ちてしまいました。あげく、弱った私を最高神のクソジジイが、制約で縛ってこの様です。あの頃はよかったですね。創造神7人のうち3人を私達で殺害して、私達、2人揃えば最高神も殺せるところまできてました。しかし、私とラグアでは、見えている最終目標が違ったみたいです。本当に残念です。」
おいおいおい?
なんか俺の知らねーとこで、スケールのバカでかい話になってんぞ?
てか創造神って4人じゃなくて、最初7人いたのかよ。
今まで、できるだけ考えないようにしてたけど、コイツはヤバイ。
だが、俺のそんな思考を無視して、テオレームは答える。
「エリローズ様の次なる目的は、俺には測りかねますが、エリローズ様のなさる事に間違いはございません。ソドムの野郎が既に動いております。このテオレームをエリローズ様の盾として、お使い下さい。」
エリローズ 「ソドムはまだそんな事を…。ですが、今度こそ邪魔をされる訳には行きません。何しろ、1000万年越しの、私の夢ですからね。神格エネルギーも50%程度までは戻っていますが、まだ制約を解けるほどではありません。テオレーム、すいませんが、お願いしてもいいですか?このお方、ラグア様が育つまでの間、ソドムを抑えておいて下さい。」
「はっかしこまりました。不肖テオレーム、この命に代えましてもこの任務必ずや成功させてみせます。」
「二代目ラグア殿、俺は今からソドムの星に行き襲撃をかける。俺の神級スキルじゃソドムを殺せないが、それは、アイツも同じ。二代目ラグア殿、貴殿が我らと同等の高みにくるまで、ソドムを抑えておくと約束しよう。」
そう言ってテオレームは去って行った。
えーっと話をまとめると、さっきのテオレームとか言う化け物と同格のヤツが俺の命を狙っている。
とゆーか、アイツのせいだけど。
でテオレームが、エリローズの命令でアイツを抑える。
そして、エリローズは俺が思っていたよりずっとヤバイヤツでその目的も不明。
おい?てめえ説明しろや?
エリローズ 「話してもいいですけど、それは、今ではありません。そうですね、貴方が神の領域に至った時にでも話しましょうか。」
この野郎、絶対殺す。
だが、コイツは俺の想像以上にヤバイし、テオレームとか言うヤバイ奴もついている。
たぶん、俺がエリローズを殺そうとしたら、問答無用でテオレームは、俺を殺すだろう。
って事は、気に入らねーがコイツの言う通り、神になるしかないって事かよ。
俺はこれからの事に、頭をめぐらせるのだった。
次回閑話です。




