第551話ルル・オルガット・イグロシアル生誕祭
〜2週間後〜
俺は俺の支配下の惑星の一つ…第三百六十七惑星だったか?に訪れていた。
惑星の名前?
そんなもんいちいち覚えてねーよ。
430近い俺の支配下の惑星の名前なんかまともに覚えてない。
俺は現在その首都の前に転移していた。
首都全体がルルのイメージカラーであるサファイアに染め上げられていた。
俺はゆっくりと首都の入り口に歩を進める。
ちなみに俺の傍らにはエリスが付き従っている。
「神星帝、ラグア・エルライド・イグロシアル様っ!!星王エリス・イグロシアル様っ!!よくぞおいでくださいましたっ!!そこに最高級の竜車が用意してありますっ!!さっ、どうぞ中へっ!!」
門番の男がガチガチに緊張しながら俺とエリスを竜車の中へと促す。
俺は門番に軽く手を上げ竜車の中へ乗り込む。
エリスもその後に続く。
門番は俺達が乗ったのを確認すると竜車を出す様に指示をした。
この千年…いろいろな事があった。
まず俺達の神格エネルギー…
絶望的かと思われていた他の理不尽なイナゴとの差もだいぶ埋まったと考えている。
まあ今もそうだが、普段は分譲の概念で力を極限まで削ぎ落としているから正確にはわからないがだいぶいいところまでいっているはずだ。
つーか、いくら大海の様な神格エネルギーでもいいところまでいってなきゃ困る。
この千年で俺が潰した宇宙の数は数えきれない…
それにリーゼが考えた外道とも言える二段構えの作戦もある。
まだ、ラピロアは絶対無理だが、エルミナあたりならぶつかってもいい勝負にはなると思っている。
まあ、これでも勝ち確じゃなくていい勝負としか言えないところがヤツら理不尽なイナゴが理不尽なイナゴたる由縁なんだろうけどな…
もちろん、力が増したのは俺だけではない。
エリス達をはじめとした、俺の陣営のオリジンゴッドの力も千年前とは比べものにならないほどあがっている。
まあ、千年の短期間にめちゃくちゃな攻撃を繰り返したおかげて俺は理不尽なイナゴの中でも最悪の危険分子のレッテルを貼られて、今ではほとんどの最高神達がユニオンとかいう徒党を組み出して、用意に宇宙を潰せない状態になっちまったのはもはや俺のせいだな。
そんな中…というか…俺に遅れる事、僅か10年程で7体目のアラウザルゴッド…
まあ誰かはわかるだろうけど誕生しちまったんだよな…
ヤツもこの千年気持ち悪いほどに俺に仕掛けてこないんだよな…
俺に同調して次々に宇宙を滅亡させるから、ヤツも新参アラウザルゴッドの危険分子って言われているがな…
理不尽なイナゴの最新鋭…蒼天ミグ・ヒピー…
俺は約千年あっていない宿敵の事を考えるのであった。




