第47話激動の三年
明日ちょっと早いので、今日の投稿はここまでにします。感想等はできるだけ、返信しようと思っていますので、気軽にお願いします^_^
ミュラ達との戦いから、3年がたった。
俺が、この世界にきてから10年がたった。
この3年間、ミュラ達、第二世代に動きはない。
正直、不気味だ。
ふつうあれだけの事をやられれば、なんらかの反応があってもいい。
だが、他の13魔王達は活発に動いている。
まず、13魔王内序列第9位、リリス・ヘヴンが、人間に完全に敵対表明をして、人間達の国に無差別攻撃を開始した。
そして、現魔王順位13位、つまりジオが死んで繰り上がった魔王。
13魔王内序列第6位、ミグ・ヒピーの弟、シグ・ヒピー(現ヒピー魔王国国王)も、無差別攻撃を開始。
ちなみにこちらは、人間の国、魔物の国関係なしの、ガチの無差別攻撃だ。
もっとも彼は、ミグ・ヒピーの弟と言っても、種族が同じなだけだ。
スライムの突然変異種、ヘルスライム。
それが、ミグやシグの種族だ。
時を同じくして、13魔王内序列第8位、ゼブル・ガイウスも、世界征服に乗り出した。
俺?この3年で、エリス、セリー、ライナーを世界各地に飛ばして魔王も勇者もいない国を、3つ潰した。
おかげで、エリスは、王級スキル、拳王を、セリーは、王級スキル、魔導王を、ライナーは、王級スキル、剣王を得るに至った。
レベルとステータスは、エリスが、レベル122平均基礎ステータス3億5000万、セリーがレベルが95平均ステータス、2億5000万、ライナーがレベルが98平均ステータス2億8000万だ。
3人とも、王級スキルを得た事でMP無制限の固有スキルを得ているし、魔王になりたての時の俺のステータスは、1億2000万程度だったから、それより全然強い。
まあ、ヤツらが魔王化しないのは、おそらく俺の配下だからだろう。
ヤツらは、既にそのへんの野良魔王クラスには、負けはしない。
ちなみに、俺自身はこの3年で野良魔王を2人殺した。
巨人魔王、ギギ・ラムダ
蟲系唯一の魔王、デルダ・シャルマ
の2人は始末した。
ちなみにラムダ魔王国は、国ごと潰した。
俺のレベルは2つ上がって6になり、平均基礎ステータスは、900億まで上がった。
そして、現在俺の前に跪いている2人。
妖精魔王フィリア・アース
精霊魔王フィリム・アース
この姉妹は、自ら俺の配下に加わった。
こいつらが、配下に加わった事により、俺の称号に大魔王なんてのが、増えたが深い意味はないだろう。
だが、フィリアが配下になったおかげで、移動がスムーズになった。
転移魔法便利だわ。
現在は、魔王達の暴走で世界の6割が戦時状態という、異常事態だ。
ちなみに、俺の国は平和だ。
第二世代の1人を殺した俺に、正面切って喧嘩ふっかける馬鹿はいない。
他の第二世代も俺にびびってか、全然出てこねーし、こりゃもう世界とったんじゃね?
実際、第二世代がびびっているのは、テオレームに対してだが、ラグアは知らない。
俺が、そんな甘い事考えていた時だ。
エルライド王国上空の空が突如割れ、現れたのは、緑色の髪の美青年。
青年は、ゆっくり高度を下げてくる。
ヤバイ。
久々にこれはヤバイ。
はじめて、ミュラを見た時以上に感じる、圧倒的な威圧感。
そしてその場全てを凍てつかせる様な、無感情の瞳がこちらを見ている。
生物としての格を嫌と言うほど、思い知らされる圧倒的な存在。
いやさ、さっき確かに調子こいた事考えたけど、こんなの出てくるとか、あんまりだろ?
13魔王内序列第1位、亜神テオレーム・クリムゾンは、静かに降り立つのだった。




