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第531話古代アルムス侵略戦13


「3対1ってお前らマジかよ…しかも全員前より強くなってるし…」


ライナーは言った。


「お前が遊んでる間にも私達はしっかり仕事をしていたって事だ。いくぞフィリア、フィリム。バカには退場してもらうとしよう」


「だから仕切るんじゃないよー。発動、帝級スキル、獣帝、百鬼夜行」


セリーに悪態をつきながらもフィリアは、先程の戦いで奪ったスキルと元々のスキルを発動させる。

フィリアの体は異形の獅子へと変化し、数体の化け物が生み出される。


「発動、帝級スキル、不滅の帝、霊帝」


フィリアに続きフィリムは不滅の帝で2人に分裂し、霊帝で潜伏する。


「発動、帝級スキル、剣帝」


ライナーは自らの代名詞とも言える帝級スキルを解放する。

ライナーはフィリアの化け物達を左手のみでいなし、フィリアに斬りかかる…

だが、その剣がフィリアに届く前に、霊帝を解除したフィリムの横やりが左右同時に襲いかかるが…


「剣帝、参の型、幻影の剣」


ライナーがそう言うとフィリムの2段攻撃を受けたライナーは掻き消える。


「腐竜の大蛇オロチ、木星帝」


ここでフィリアとフィリムだけでは不利と判断したセリーも動き出す。

セリーの触手の数は、帝級スキル、木星帝により倍以上にまで増えている。


「肆の型、衝剣」


言いながらライナーは獣帝で強化されたフィリアを吹き飛ばすとセリーに迫る。


「壱の型、光速の剣」


ライナーの技が発動する寸前、咄嗟に身を引きながらセリーは防御姿勢をとる。


ザンッ


綺麗な切断音はセリーの触手が4本切り飛ばされた音だ。

このまま突っ込んでいれば確実に真っ二つだったであろう。

いくら帝級スキル、不滅の帝を持っているセリーだとはいえ、そうなれば大きな隙が生まれてあっと言う間に勝負を決められていた可能性は十分にある。


「ちっ、剣帝以外の帝級スキルを温存した上でこれか?化け物めっ」


セリーは距離を取りながらそう毒づいた。


そう。

実力だけならライナーは紛れもなくラグア配下の四天王の中で最強である。

最強クラスではなく、最強なのだ。

帝級スキル、剣帝のみでセリー達、帝級クラス3人がかりでもひけをとらない程の強さ…

しかもこれはラグアとエリローズ以外は正確には知らない事だが、ライナーの帝級スキルは全部で8つである。

つまりはライナーはまだ7つの帝級スキルを温存していると言うことだ。

それはライナーの素のステータスがセリー達よりだいぶ上な事もあるが、何よりライナーと剣帝の相性と練度が異常な事がそれを可能にした。


こうして四天王同士の戦いは、圧倒的にライナー優勢の局面からスタートした。

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