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第529話古代アルムス侵略戦11


「はははっ、さあ死ねーラグア様の為に灰になっちゃえー。獄炎」


フィリアがそう叫んだ瞬間、味方の化け物達ごと地獄の業火に包まれる。


「味方ごととは…」


獣族の男は無傷ではないが、大したダメージはない。

被害はフィリアの化け物達の方が大きい。


「バカか貴様は?」


そう言ってそのまま獣族の男はフィリアに特攻する。

帝級スキルはお互い一つ。

肉体強化に全てを注いだ獣族の男と、自分と化け物達へと分散したフィリアでは本来勝負にすらなるはずはなかった。


そう本来なら…

獣族の男が突っ込んできた瞬間、フィリアは口角を吊り上げてニヤリと笑う。


「バカはお前だよ?無策なわけないでしょ?」


フィリアは言いながら斜め左方向に進路を変える。

何故ならそこに大ダメージを負って獣族の男が吹き飛ばされてくれるのをはじめから知っていたからだ。


「発動、帝級スキル、霊帝」


その声は獣族の男のすぐ隣からした。

そしてその直後に襲ってくる衝撃…


「ぐああああ!?」


獣族の男はたまらず声をあげる。

そしてそのままフィリアの方向へと吹き飛ぶ。


「伏兵を全く警戒しなかったお前の負けだよ?フィリム。今回は私がもらうよ?次のヤツはフィリムにあげるからさ?」


それが獣族の男が聞いた最後の言葉だった。

次の瞬間には獣族の男は、フィリアの一撃で爆散してしまった。


「ああ、次は私が囮だな」


「まあ、私のスキルはフィリムと違って伏兵向きじゃないけどなんとかいけるっしょ?お互いのやりたい事がわかるのが私達の強みだよねー?」


「最後にお前と戦う時は面倒な事この上ないな…」


「たしかにー。まあ、それはもうちょっと後だしとりあえず次いこっかー」


フィリアとフィリムはそんなやりとりをしてから次の目標へと転移する。




〜約10分後〜


「さて、これでフィリムも帝級スキルゲットだね?」


フィリアは言った。


「帝級スキル、不滅の帝か。最後に2人で袋叩きにして手に入ったのが私だったのはもはや運だな」


あんまりにあんまりな展開で、不滅の帝を手にいれたフィリムは、姉のフィリアにそう返した。


その時だ。


「「!?」」


フィリアとフィリムは同時にセリーの魔導帝による通信を感じた。


「うーん、できればもうちょっと帝級狩りしたかったけど仕方ないかー」


とフィリア…


「まあ、これ以上ライナーをのさばらせればあっと言う間に神級になってしまうからな…」


とフィリム…


「それじゃー」


「ならば」


「「セリーと三人がかりでライナーを倒す」」


フィリアとフィリムの声は揃ったのだった。

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