表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
584/1167

第528話古代アルムス侵略戦10


〜第二簡易ダミーエルライド城、玉座の間〜


「これで4つか。まあ少しはライナーに近づいたか?」


玉座に座りながら量産型アンデットを召喚し続けるセリーはそんな事をつぶやいた。


セリーは先程のメアリーとの戦いで短期決戦をする必要があった。

だからこそメアリーに突っ込む前に触手を切り離し、その触手を死霊帝で操りながら魔道帝をこめてマジックハザードコアの発動にまわした。

いくらスーパータスカー…つまり同時に並列思考ができるセリーとはいえ、さすがに3箇所同時は厳しいものがある。

玉座の間の本体、そして打ち合う分体、さらにはマジックハザードコアに回した触手…

だがセリーは分体の制御が疎かになる事も承知だった。


制御能力が落ちた分体ならメアリーと打ち合ってもおそらく互角だろう。

そして相手は時間稼ぎが目的だ。

ならば即座に罠に気付く事は、心理上考えにくい。

セリーは思った。


結果は成功…

セリーのマジックハザードコアはメアリーをセリーの分体ごと跡形もなく破壊し、セリーの本体にはこうして帝級スキル、木星帝が送られてくることになった。


「さて次の手だが、もうアンデットはいらんだろう。私も出るとしよう」


セリーの本体はそう言いながら、死霊帝でこれ以上アンデットを作る事をやめ、玉座から立ち上がるのだった。




セリーの本体が動き出した頃、フィリアもまた戦闘中であった。


「発動、帝級スキル、百鬼夜行」


「発動、帝級スキル、獣帝」


フィリアは帝級スキル、百鬼夜行により化け物達を召喚すると、獣族の男も異形の化け物と化す。

フィリアの化け物達と異形の獣族の男は激突する。

今のところお互いに決め手はなし。

獣族の男は一旦距離をとる。


「いきなり名乗りもしないで仕掛けてくるとはな?まあ、大魔王ラグア・ベルゼ・アルムスが討たれた群雄割拠のこの世界なら不思議ではないが、どこの手の者だ?」


獣族の男は異形の獅子へと変化した体で言った。


「神星帝、ラグア・エルライド・イグロシアル様配下、最高幹部にして四天王の1人、フィリア・アースだよー?さあ、偉大なるラグア様の為にお前には消えてもらおうか?百鬼夜行、形態変化、天狐」


その言葉でフィリアもまた異形の狐と化す。


こうしてフィリアと獣族の男の異形対決は幕を開けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ