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第525話古代アルムス侵略戦7


〜古代アルムス、ダミーエルライド王国、ダミーエルライド城、玉座の間〜


簡易ではないダミーエルライド王国…

城下町やエルライド王国全体が鮮明に再現されたそれは、そもそも本物と比べて全く遜色はなかった。


そしてそんなダミーエルライド城の玉座に座る人物は、当然ライナーやセリーといった四天王達よりも遥かに上位に位置する存在だ。


神星帝皇女…

次期、惑星国家イグロシアル第一星帝…

次期、古代アルムスにおける最高権力者…


今は無きかつてのアルムスの人々は彼女をこう呼ぶ…

白の童女と…


玉座に座る幼女リーゼ・エルライド・イグロシアルは傍らにいる青い髪の少女に向けて口を開く…


「いいねー。好きだよ、こーゆー展開。セリー達はみんなはじめからバチバチみたいだね?」


「キャハハハっ、あたしもリーゼちゃんならこうゆうの好きそうだと思ったんだよねー?」


傍らの少女…惑星国家イグロシアル、星王ミグ・ヒピー・イグロシアルは、リーゼと神の千里眼を共有したまま答えた。


「さてさて、最後に笑うのはだーれかな?」


そう言いながらリーゼは玉座の間を見渡す。


現在玉座の間には、リーゼとミグの他にも3人の存在がいる。

そしてミグ以外の3人は全員、玉座に座るリーゼに跪いていた。


リーゼはその面々に向かって言う。


「さて、とゆーわけで四天王は全員動いた。ならリーゼ達も出ようか?四天王の動きで孤立した敵対勢力を討ち取るよ。ギース、マリア、準備はいい?」


「「はっ、リーゼ様のご命令あらばいつでも」」


リーゼの言葉にリーゼ配下のギースとマリアは答えた。


「あとはシオンだけど…とりあえずは索敵警戒で待機…リーゼ達が無理そうなヤツがきたら基本は討伐じゃなくて撃退ね?シオンならできるよね?」


リーゼはシオンに試すように言った。


「リーゼ様、上級神をなめてもらっては困ります。ご安心下さい。リーゼ様達には指一本触れさせないのは当然…。リーゼ様のお心のままの展開を作りあげてみせます」


シオンは自信たっぷりにそう言った。

それも当然である。

初代ラグアとエリローズがいなくなったこの惑星では間違いなくシオンは最強クラスだった。

はっきり言って創造神達が結託でもしない限りシオンが負ける事はない。

そしてもちろんその事はリーゼもわかっていた。


「ミグはリーゼ達と四天王の全体を見つつ、創造神達には目を光らせといて。さすがにわかってると思うけど、どーせ生き返るからって仕事しないのは無しだよ?」


「大丈夫。あたしに任せてよ」


リーゼとミグはそんなやりとりをする。


こうしていきなり四天王達の化かしあいが始まる中、リーゼ達も動き出すのだった。

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