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第46話切り札


俺は現れた魔王、ミュラ・ゾフィスに意識を向ける。

ミュラは俺とジオに向かって言う。


「妹に呼ばれてきてみれば、ラグア、其方、妾以上の化け物に成長したようじゃな?ミグが来るまでもう少し、妾とも遊んでくれないかのう?ジオよ?其方はまだいけるか?」


ジオは答える。


「召喚悪魔は全滅、次の召喚には、あと半日はかかるから厳しいな。倒されなくて、引っ込めただけなら、すぐに召喚もできたが、それはもう今更無理だ。」


俺は思う。

これ以上増援が増えたらさすがに、マズイ。

しかもミグとか言う魔王は、俺以上の実力者だ。

俺は、覚悟を決めた。

威力はだいぶ抑えるが、アレを撃つ。

俺は無言で、右手に力を集める。

それを見て、ミュラは目を見開いた。


「マズイっジオっ今すぐ逃げろ。」


もう遅い。

さすがに、消耗なしのミュラを殺すのは、威力を限界まで、抑えた超小型の超新星爆発では、無理かも知れないが、帝級スキルを削りきった、ジオだけは確実に殺す。

俺の手から放たれたそれは、城の床にぶつかった。

次の瞬間、まるで、周り全てが太陽になってしまったかのような閃光、地獄の業火、そして恐ろしい威力の衝撃が俺達を襲う。

この技は、完全に自爆技だ。

威力を限界まで抑えてるため、俺自身は、死ぬ事はないが、少なくともこの城の半径50キロはクレーターになるし、俺も無傷ではすまない。

この瞬間世界が揺れた。

その衝撃は、アルムス全土に鳴り響いた。

この世界の頂点の一角達の争いに、多くのものは、神に祈る事しか出来なかった。



〜〜〜


ミュンの城から60キロ程離れた地点、そこに、俺は倒れていた。


つーか、いってー。

この技やっぱり威力ヤバイわ。

てか大量の経験値が入ってきたな。

ジオを倒せたんかな?

レベルは、5まで上がり、平均ステータスは800億まで上がっている。

魔王順位は15/19(5/19)

やっぱり、ミュラは生き残ったか、威力を上げれば倒せたとは、思うけど、さすがに世界半壊とか崩壊はな…。


エリローズ 「条件を満たしました。帝級スキル、七大罪の譲渡を開始します。成功しました。」


は?何それ?


エリローズ「帝級スキル以上は、持っているものを倒すと受け継がれます。」


あ?知らねーよ?


エリローズ「帝級スキルを持っている個体は極端に少ないので、仕方がないかと?」


だからそれがてめえが俺に、教えない理由になんのか、って言ってんだよ?


エリローズ「(笑)(笑)(笑)」


久しぶりに、ムカつくわコイツ。

ここのところ、まともだったから完全に油断してたわ。

ナメやがって、絶対殺す。


でも、まあ、スキル貰えたのは、悪い事じゃないな。

むしろ好都合だ。

これで、また魔王順位4位のやつに近づいた。

てか、そいつどんだけ強いんだよ?

一応第二世代の1人殺してんだけど?俺。

ミュラも仕留め損なったし、ミュンもジオとやり合っている間に逃がしちまったし、一旦帰るか。


俺は土星帝で作った翼を広げ、エルライド王国に向かって飛びたった。





次回閑話です。

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