表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/1167

第45話帝級スキルの力


ジオの実力は認めよう、コイツを殺すには、俺もある程度、奥の手を切らなくてはならないだろう。

まずは、分裂。

帝級スキル、不滅の帝の力を使えば、こんな事も可能だ。

ステータスは変わらないが、HPは、分裂した数に分配されるからその分少なくなる。

とりあえず、王級クラスに一撃はもつぐらいで俺は6体に分裂する。

これだけで、6対4で前線の戦況は、ひっくり返る。

更に、帝級スキル、幻惑の帝の力で更に1000体の分身を作り出す。

こちらは、実体はないが、当たればダメージはないが、ふつうに痛い。

帝級スキル、幻惑の帝の幻惑魔法は、痛覚にまで、影響を及ぼす。

本当は、帝級スキル、土星帝の力を使えば、こんなヤツらどうにでもなるが、他の第二世代の魔王の事を考えると、これは、あまり見せたくはない。

小型の超新星爆発なんか撃ったら、星が半壊して、いやでもこのスキルの凶悪さに気付く。


前線の憤怒が俺の触手の一撃で粉砕される。

後ろで、様子を伺っていた暴食も別の分裂体の一撃で八つ裂きになる。

ちなみに、分裂した6体は、全てが本体の為、優劣はない。

一体一体が、俺である。

俺の思考は1つしかないので、現実でウ○二ング・イ○ブンをしているような、感覚だ。

ちなみに、幻惑の帝で作った分身の方は、俺の普段の攻撃パターンから学習した、完全なオートである。


ジオが、残りの三体悪魔を引き連れて、突っ込んでくる。

戦況が傾いたため、高みの見物をしていられなくなったのだろう。


「強いとは、思ってたけど、ここまでとはな。もし、神魔大戦前にお前が生まれていたらと思うと、恐ろしいな。」


ジオが、俺の幻惑の帝で作り出した、分身と激突するがすり抜ける。

死角から、俺の分裂体が攻撃するが、返す拳で受け止める。

HPが100億程度でも、直接攻撃を受けなければ、ダメージは微々たるものだ。

それでも、数億のダメージはあるのだが。

しかし、そんなもの、帝級スキル、不滅の帝の前では、なんの意味もなさない。

一撃で殺さない限り、俺は何度でも復活するし、仮に一撃で殺したとしても、その場に、俺の体の一部でも残っていれば復活できるし、エルライド王国に置いてきた、俺の触手の切れ端もある。

つまり、俺を殺すには、6体全ての分裂体を一片のカケラを残さず消滅させると同時に、エルライド王国にある、俺の触手の切れ端も破壊する。

何?この無理ゲー。

これが、RPGでラスボスがこれだったら、コントローラを床に叩きつける自信がある。

もっとも、これは現実で、無理ゲーの張本人のチート魔王は俺なのだが。


にしても、神託でみえるジオのHPは、全く減っていない。

おそらく控えていた、三体の悪魔の効果だろう。

残った悪魔、嫉妬と色欲も三体を守るように戦っている。

ジオが減った戦力を補充しない事から、おそらくこのスキルは、連発できないか、何か条件があるのだろう。

そりゃそうだ。

こんなオールラウンダーみたいな、パーティ召喚スキル、何度も使われてたまるか。

俺は、悪魔5体の方に分裂体を三体向かわせる。

これで悪魔がやられるのも、時間の問題だろう。


〜〜〜


1秒間に数千撃にも及ぶ攻防が続く。

俺の触手が、嫉妬とその後ろに守られていた一体を八つ裂きにする。


「マズイな、怠惰がやられたとなると、ダメージ無効が消える。」


おっ、いきなり当たり引いたらしい。

激突の余波で、ジオのHPが減りはじめたが、一瞬で回復する。

おそらく、残り二体のサポートは、HPの瞬間回復が一体と、ステータスの底上げが一体、どっちを殺しても均衡は崩れる。

おっ、また一体殺した。

アレは確か、色欲か。

とにかくこれで残りは、サポート特化二体。

俺の予想は正しかったようで、サポート二体は、戦闘力は、最初の四体より大きく劣るようで、すんなり殺される。


「ちっここまでか。」


ジオがつぶやいた時、青空が広がる上空から一体の吸血鬼が舞い降りる。


「魔王ラグア、久しぶりだな。おもしろそうだから妾も混ぜていただけるかな?」


うわっあとちょっとだったのに、増援きやがった。

なんだよ、このタイミング。

ヒーローかよ?

あっ、完全に俺悪役だったわ。

俺は、そんなふざけた事を考えながら、タイミング悪く登場した、魔王、ミュラ・ゾフィスに意識を向ける。

ほぼ、はじめてまともな戦闘回書いてます。

お見苦しいかも知れませんが、しばらくお付き合い下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ