第44話魔王ジオ・デストロイア
俺は魔王ジオ・デストロイアに激突する。
激突の余波で、近くにいた、ミュンと城の上部を吹き飛ばす。
こいつふつうに強い。
拳王のスキルのステータス底上げはまだ使ってないが、ステータス500億弱で俺の補正なしの全力の一撃を防ぐのは予想外だった。
本当は、ぶっ飛ばしてる間に、ミュンを始末する予定だったが、予定変更だ。
コイツはここで殺す。
ジオは言う。
「確かにステータスは、俺より上みてえだが場数が違う。俺達は1000万年近く生きてんだ。ミュラから聞いてるが、生まれたばっかのガキに経験じゃ負けねーよ?」
「黙れ、老害。長生きしすぎて、頭がボケたか?どうあがいても俺には勝てねーよ。」
俺はそう言いながら、千手観音モードに変化する。
俺は思う。
一撃が防がれるなら、俊敏にまかせた、手数で圧倒する。
「あーマジかー。ミグもそうだが、お前ら不定形生命体は、そうゆう事できるのが、ずるいわ。俺も本気で行くわ。」
その瞬間ジオの雰囲気が変わる。
「帝級スキル、七大罪発動。」
出てきたのは、七体の悪魔達、みた感じ一体一体は、せいぜい王級クラスで、下位魔王クラス。
だが、なぜか、ジオのステータスは、倍まで跳ね上がっていた。
これはマズイ。
ステータス差だけでも、なんとかする為に俺は王級スキル、拳王を発動する。
「いくぞガキっ、こっからは、俺の時間だ。」
ジオの攻撃がくるが俺は余裕でかわす。
「なっ!?」
ジオの顔が驚愕に変わる。
俺の俊敏ステータスとジオの俊敏には、200億以上の開きがある。
そんなもの、当たるわけがない。
もっとも、王級スキル、拳王では耐久は上がらないので、当たるとちょっとマズイのだが。
悪魔達は、まだ待機している。
ジオは、一撃で仕留められると思っていたためか、警戒して、一度距離をとる。
ジオと入れ替わりに四体の悪魔が、突っ込んでくる、残り三体はジオの後ろから、動かない。
おそらく、奥の三体は、サポート系だ。
俺は思う。
アイツらさえ潰せば、均衡は崩れる。
「憤怒は正面から攻撃、色欲は遠距離から魔法攻撃、暴食は隙を見てでかいのを入れろ、嫉妬は当たるようなら、デバフをかけて、相手を弱らせろ、間違っても味方に当てるなよ?」
ジオは突っ込んでくる、4体の悪魔に指示を出す。
たぶん感じ的に、憤怒はタンク型、色欲は魔法型、暴食は一発型、嫉妬はデバフ特化型だろう。
そして、突っ込んでこないところを見ると、残り三体は、突っ込ませるより、自身のサポートに回したほうが、利点があるのだろう。
にしても、まだ奥の手をいくつも残してるとは言え、ここまで防戦一方になるとは、ちょっとアイツの事ナメてたわ。
ラグアは、ジオに対する認識を改めるのだった。




