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第483話星帝会議6


「そっか。ウルドナートはリーゼの考えをわかってくれるんだ。リーゼはとっても嬉しいな?それにもちろんウルドナートの言う通りこの宇宙はウルドナートのものだしね?」


リーゼは言った。


「君はラグアさんと違って常識的みたいだね?そうだよ。この宇宙はボクのもの。なんたってボクはこの宇宙の最高神ウルドナートなんだから…」


「おいっ、のせられんなって…」


完全にリーゼにのせられて調子にのってるウルドナートを止めようとするが、リーゼは俺の話に割り込む。


「ならウルドナートはこれから宙帝を名乗るといいよ?この宇宙の頂点としてね?」


リーゼの言葉にウルドナートは満更でも無さそうな顔で頷く。


うん、終わったわ…

ここからの流れは読める…

どうやらリーゼ的には最良の結果に落ち着きそうだ。

そしてもう今さら止まらない…


「宇宙の頂点ウルドナート…うん。いい響きだね。でもそうするとパパの方も今のままじゃダメだよね?パパとウルドナートは同格の盟友じゃなきゃいけない。でも宇宙の頂点は2人もいらないしね?」


一同は黙ってリーゼの話を聞く。

もう俺が今さら何を言っても無駄だ。


「だからリーゼは考えたんだ。宇宙自体の権限はウルドナートに…侵略した惑星の権限は全てパパに…こんなのはどうかな?」


「ちょっ!?それじゃ話がっ!?」


ウルドナートがここに来てようやく、いいようにのせられて俺にとっては無価値なものと、形だけの宙帝の肩書きを押し付けられた事に気づくが、既に後の祭りだ。

リーゼのトドメの一言が突き刺さる。


「あれー?嫌とは言わせないよ?これから共同侵略を開始する、パパとウルドナートは対等の盟友…なら権限も2つに分けるのは当たり前…この意味わかるよね?まさか最高神が、いや、天下の宙帝様がそれを覆す…そんなみっともない事はしないよね?」


ウルドナートはしばらくは黙っていたが、やがてゆっくり頷く。


ウルドナートは完敗…

リーゼは俺の方に向き直る。


「さあこの宇宙はウルドナート。新しい惑星はこれで全てパパのもの。だけどパパはあんまり体制を変えることには前向きじゃない。リーゼも皇族とは言え、偉大なる星帝様の配下の1人。もちろんパパの意見には従うよ」


リーゼはここで1度言葉を切り、全体を見渡しながら言う。


「だから…だからこそ…リーゼは宣言する。今度はパパからの承諾も得たから完全な決定事項だよ?今ここに、惑星イグロシアルを惑星国家イグロシアルの主星と定める。パパからの要望だから極力名前は変えないけど、さすがにパパの肩書きは変えざる追えない。神星帝…数多の星帝達を束ねる神…今ここに、神星帝、ラグア・エルライド・イグロシアルの誕生を宣言するっ!!」


会場からは大歓声と破れんばかりの拍手が鳴り響く。

心なしかエリスの顔色も少しだけ戻っている。


俺はため息をついた。

リーゼの言葉は続く。

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― 新着の感想 ―
[一言] 最悪リーゼを殺せば一件落着なのでは? 勝手にできたホムンクルスみたいなやつなんだし
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