第475話理不尽なイナゴ
さて、やってきましたウルドナートの宇宙。
今回はめんどくせーから、神界に直接転移だ。
さて、まずはイグロシアルでも出すか?
この神界、無駄に広いから別に惑星の100や200程度なら十分における。
そもそも俺、古代アルムスを含めて惑星2つしか持ってないし…
俺がそんな事を考えてるとウルドナートの城の方から近づいてくる気配を感じる。
この気配はウルドナート本人だな。
そしてその気配は俺の姿を見るや否や…いや、たぶん見てねーな。
来たのが俺だってのを認識してたら、こんな行動はしない。
「アラウザルゴッド様っ!!ようこそおいでくださいましたっ!!」
ウルドナートはいきなり盛大に土下座した。
「おい、何やってんだアホ?」
俺は呆れながらそう言った。
俺の声に聞き覚えがあったのか、ウルドナートは顔をあげる。
「あれ?ラグアさん?え?」
ウルドナートはポカンとアホ面を浮かべて言った。
「今からこの宇宙は俺の拠点にするからまたよろしくな?」
俺は言ったのだった。
〜
「横暴だよっ!!ラグアさんっ!!とゆーか来るならもっとまともな入り方してよっ!!宇宙の終わりかと思ったじゃないかっ!!」
「あ?いつでも遊びに来いって言ったのはお前だろ?とゆーわけで俺はここに居つく事にしたから、またよろしくな?」
まるで女みたいにキーキー言ってるウルドナートに俺は笑顔で手を差し出した。
ウルドナートはそんな俺の手を渋々握る。
「はあ…せめてもの救いは新たなアラウザルゴッドがラグアさんだった事ぐらいだよ。とゆーかここに来たって事は目的は果たしたの?」
ウルドナートは言った。
「ああ、そっちは問題ない。出てこいエリローズ」
俺は森羅万象からエリローズを出す。
「おや?あなたは確か…いつぞや共に戦ったお方でウルドナート様でしたっけ?」
「そうだよ。エリローズさんも元気そうで何よりだよ」
「まあ、一回死んだと言っても過言ではありませんが、今は見ての通り元気ですね」
エリローズは言った。
〜
そんな感じでしばらく三人でたわいの無い雑談をした後、俺は森羅万象を発動させる。
出すのはイグロシアル…
そして古代アルムス…
それからこないだ作り出したアダムとイブやリムリットを含めた配下や仲間達だ。
「発動、森羅万象」
俺はウルドナートの神界の空に向かってそう言ったのだった。




