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閑話とある落ちこぼれ魔王のお話2


魔王、ミュン・ゾフィスは確かに感じ取った。

突如凶悪な気配が出現したのを。

私が持つ固有スキル広範囲警報は、自分より格上のものを教えてくれるのだが、ついさっきまであそこにいた個体は、あそこまで化け物ではなかった。

おそらく、すぐに姉から呼び出しが来るだろう。

あそこにいた、ラグアと言う個体は、自分のすぐ上の15位だったはずだ。

だが、今広範囲警報で感じる力は、姉や他の第二世代のみんなに匹敵する程の力だ。

ミュンはそんな風に思う。


〜〜〜


2日がたった。

誰も来ない。

まさか気づいていない?

なぜ?

あれほどの力で力なら13魔王の中の誰かは、順位が変わっているはずなのに。

仕方ない、もう待ってられない。

私は自ら姉に報告する為に、蝙蝠型の翼を広げようとした時だった。恐ろしい気配がこちらに近づいてくる。

しかも2つ。

1つはラグア。かつて二度ほど会ったがその時には、自分より格上なのは、感じたがここまで化け物ではなかった。

もう1つは第二世代の魔王の1人ジオ・デストロイア到着はラグアよりおそらく数分後になるだろう。


突如、城の壁をぶち破り、ラグアが入ってくる。


「よお?久しぶりだな?誰を先に潰そうか考えた結果、お前のスキル量は危険だと言う事に気付いた。探知系スキルも確か大量にあった。悪いが少しでも13魔王の動き出しを遅らせる為に、お前には死んでもらう。」


もはやラグアにかつての友好的な態度は、見られない戦闘は避けられない。

だが戦ったところで、確実に瞬殺されるだろう。

だがジオが来れば、話は別だ。

理由は不明だが、ジオもこちらに向かっている。

おそらくあと数分で到着するだろう。

それまでは会話で引き延ばす。

それが私が生き残る唯一の方法だ。

ミュンは思った。


「いつから?いつから私達と敵対するつもりだった?」


私は時間稼ぎの為に言う。


「あ?最初からだよ?お前らははじめから気に入らなかったし、俺が好き勝手に殺しまくれる理想郷の為には、13魔王は邪魔だからな?どうせスキルで俺の大体の強さわかるんだろ?みてみろよ?魔王順位以外はいじってないぜ?これから殺すヤツにステータスを見られたところで関係ないからな。あっ逃げ切れるなんか思うなよ?正直お前の動きなんか、戦闘に意識すれば、止まって見える。」


それは時間稼ぎを望む私にとって、願ってもない事、コイツは圧倒的な実力差の為か、完全に油断してすぐに殺すつもりは無いようだ。

正直、ありがたい。

すぐに殺しにかかられたら、詰んでいた。

私はお言葉に甘えてステータスを見る。


〜〜〜

ヤバイ。

姉を超える平均600億のステータスもそうだが、帝級スキル3つなんて完全に化け物だ。

ジオや姉のミュラは、1つしかない。

ミグは特別で、前にステータスを見せてもらった時は、帝級スキル8つの平均ステータス1600億だったが、彼女は姉達、才能塊のような天才達の中でも完全に別格だ。

これは正直、ジオが来ても勝てるかどうかわからない。

だが、姉達に知らせるまでの時間稼ぎぐらいならジオでもできるはず。

ジオのステータスは500億弱、それに帝級スキル七大罪は、初見なら手こずるはず。

私は、理不尽なステータスの暴力に圧倒されながらもそんな風に考える。


「どうだ?天地がひっくり返っても勝ち目ねえだろ?じゃあ絶望しながら死ねよ?安心しろよ?すぐには殺さねえよ?どうも最近嬲り殺しにしがいのあるヤツが少なくてよ?俺を楽しませろよ。あ?お前だれだよ?」


ラグアが言うが、ついにジオが来た。

当初の予定では、撃破もしくは、撃退を考えていたがこのステータスでは、たぶん無理だ。

だがミグを呼ぶか、姉と2対1なら勝つ事も可能だろう。

もっとも、帝級スキルの使い手クラスが全力でやり合えば、自分が呼ぶまでもなく、姉やミグも気づくだろうが。

だがそれまでは、ジオに頑張ってもらうしかない。


「俺は13魔王内序列、5位ジオ・デストロイアだ。お前は直接あった事はないが、魔王ラグアだよな?部下からお前が、猛スピードで城から飛び立ったって聞いて追ってきてみればミュンの城がこの有様だ。わかってるのか?これは俺達13魔王に対する、完全な敵対行為だぞ?」


ジオはラグアに向かって言うが、長年の付き合いの私には、わかる。

これは、相手の方が格上だと認めている証拠だ。

もし、相手の方が格下だった場合、問答無用で七大罪を召喚して攻撃にうつるだろう。

あれは、初見殺しだし、明確な敵対行為をとっている相手に対しては、当然だ。

だが、それをしないと言う事は、やはりステータスで見た通り、ラグアの実力はジオをも凌ぐ。

やはり分が悪い。


「敵対?上等だよ。元々お前らは皆殺しにするつもりだった。お前も来たならちょうどいい。2人まとめて消えてもおう。」


突如、2人がぶつかり合う。余波だけで100メートルはぶっ飛ばされる。

だがちょうど良い。

私は広範囲警報を使用する。

現在地は姉の方が近い。


私は姉のいる城に向かって全速力で飛ぶ。

背後には、轟音が鳴り響いていた。



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