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第474話全宇宙の頂点14


「さて、ラグア。一応はボクの配下になったって事でボクの配下にはアラウザルゴッドも含めて守らせてる唯一のルールがある。味方殺しはダメだよ?まあ、向こうが仕掛けてきたりラグアに気に触る様な態度をとった時はその限りじゃないけどね?まあ、ラグアの待遇はエルミナと同等で九神将以上だ。余程のバカじゃない限り、そんな事をする子はボクの配下にはいないと信じたいけどね?」


ラピロアは最後にそう言った。


「ああ、お前の配下には手を出さない…って言うか俺もラピロア様の配下だったか?ちっ、まだ慣れねーが約束する」


俺はそう言って連れてきたエリローズ達に森羅万象をかけてから、転移を発動させる。




〜とある神界〜


真っ白な世界…

そこは本当に全てが、真っ白な世界だった。

そこにある真っ白な城の玉座には1人の男が座っていた。


この宇宙の主、ウルドナートである。


ウルドナートは玉座に座りながら1人考えていた。

最近また一体のアラウザルゴッドが誕生したらしいと言う噂が、他の最高神を通して回ってきた。

自分も前回のラグアさん達と共闘したジジイとの戦いでだいぶ強くなった。

初期のオリジンゴッドの8倍という最高神の中ではかなり強い部類に入る力を持つに至った。

だが…


「強くなれば強くなる程、あのイナゴを自称する化け物達に目をつけられる可能性は高まるんだよね…」


そう。

アラウザルゴッド…イナゴを自称する化け物達は一種の災害だ。


敵対=宇宙滅亡

降伏=飽きるまで居付かれた後に、気に食わなきゃ宇宙滅亡


降伏推奨…

しかし所詮は延命に過ぎない…

それが最高神達のアラウザルゴッドに対する認識であった…


アラウザルゴッド…

宇宙を股にかけながら全てを食い尽くす彼らは、最高神達の間ではこう呼ばれている…

理不尽なイナゴと…


ウルドナートがそんな事を考えていた時だ。


「嘘…冗談だよね!?」


そう。

圧倒的な神格エネルギーを持つ存在が突如転移してきたのだ。

神界に直接…こんな事ができるのは、最低でも自分に近い神格エネルギーを持つ存在でなければ不可能だ。

そして転移してきた存在から感じる神格エネルギーは…


「初期オリジンゴッドの49倍…なんでボクばかりこんな目に合うんだよー!!」


ウルドナートは玉座から立ち上がると叫んだ。

十中八九、アラウザルゴッド…

理不尽なイナゴである。


「はあ…来ちゃったもんは仕方ない。出迎えよう」


ウルドナートは少しでも来てしまったアラウザルゴッドに好印象を持ってもらう為に立ち上がるが、その足取りは重かった。

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