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第472話全宇宙の頂点12


うん。

状況を整理しよう。

簡単に言うとこれはキャッチじゃなかった。

ヤ○ザからのケツモチの提案だった…


よし、ふざけるのは終わりだ。


「悪い。少し考えさせてくれ」


俺はそう断りを入れてエリローズ達の方に向き直る。


「お前らの意見が聞きたい。どうするべきだ?」


全体に俺は言った。


すぐに即答したのはエリスだ。


「ラグア様のなさる事に間違いなどございません。ラグア様はいずれ全てを支配されるお方…その為の足がかりに一時的にあの者を利用するかどうかは、ラグア様が決める事かと?そしていずれはダレクスの様に…」


マジか…

エリスの思考がヤバイんだけど…

そもそも目の前で利用するとか言っちまってるし…

ダレクスって確か…

あ、アルムスに転生してエルライド王国を手に入れる為に一時協力してた伯爵だ。

確か最後は用済みになって俺の手で…

てか利用とか言ってるけど、ラピロア本人ここにいるんだけど?

いろいろまずくねーか?


「ハハハっ、ラグアには面白い配下がいるみたいだね。別にボクは気にしてないから大丈夫だよ?むしろボクを殺してくれるなら大歓迎さ。ボクがアラウザルゴッドを特別視してるのはね?ボクを殺せる可能性がほんの僅かながらあるからだよ。同じ理由でそんな存在のラグアが、成長し切る前に死んでしまうのはできれば避けたい。ボクがこの提案をした理由は、そんなところだよ」


ラピロアは笑顔でそう言った。

利用するのもいずれ殺そうとするのも問題はないらしい。

なら…

俺の心は少し傾く。


「あたしは反対かなー?だって自由にやれなくなるじゃん?」


次にそう発言したのはミグだ。


「別に何か用がある時はこっちから連絡をとるし、それ以外は好きにしてていいよ?まあ、そんな事は滅多にないから安心しなよ?もう1人のスライムのお嬢ちゃん?」


ラピロアはミグに向かって言った。


「それならあたしはどっちでもいいし、師匠が決めればいいんじゃない?ってゆーか、ラピロアだっけ?子供扱いしないでよ。あたしにはミグ・ヒピー・イグロシアルって名前があるんだよ?それに見た目あんたも子供じゃん」


ミグはそうラピロアに言い返した。


「ハハハっ、ラグアのところには面白い子が多いね。子供か。全宇宙において最年長の神であるボクが、そんな事を言われる日がくるなんてね?長く生きてみるもんだね…」


ラピロアは言った。


俺はこの時既に、アホ共に意見を求めた事を若干後悔しつつあった。


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