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第463話全宇宙の頂点3


俺は口を開く。


「俺はラグア・エルライド・イグロシアルだ。お前がラピロアか?」


ラピロアは答える。


「あーあ、エルミナ2号になっちゃったよ…てか長い名前だね?もしかして生物出身かな?オルメテウス以来かな?まあいいや。いかにもボクがラピロアだよ。イナゴの王にして全宇宙最強…神々はボクを八面のラピロアと…そう呼ぶよ」


俺はラピロアの言葉に若干怪訝な顔をする。

生物出身と聞いてきた?

つまりはコイツは読心が使えない?

エルミナにさえ余裕でできた事なのに?

神格エネルギーをまるで感じない事もそうだ。

こんなのが全宇宙最強?

俺の疑惑は深まる。


それにイナゴの王とはどうゆう意味だ?

さらには八面…

両面のエルミナは二重人格に近かった。

八面ってのにも必ずなんらかの意味はあるはずだ。

俺は思った。


そんな俺に読心を使ったのかエルミナは言う。


「ラピロア様、ラグアがさっきハテナマークだぜ?ちゃんと説明してやれよ?」


「そんな事言ってもこの体は読心どころか神格エネルギーも使えないんだよ?」


「さっきから思ってたが、なんで第一形態で来たんだよ?最低でも第三形態で来ねーと、神の力をろくに使えねーだろ?」


「だってさ…いきなり第三形態ってなんかいろいろ変じゃない?ほらラスボスってのはもっとさ…」


「そもそも何が第一形態だよ?簡単に言うと自分の分体にこれでもかってぐらいデバフかけまくった状況じゃねーかよ」


エルミナとのやりとりで大体わかった。

読心が使えなかったり神格エネルギーがまるで感じなかったのは、ラピロアが分体だからだ。

それもエルミナが言うには、これでもかってぐらいにデバフをかけまくった…

口っぷり的におそらくは第二形態ってのはそのデバフを解除した状態の事を言うのだろう。

そして八面…

そこから推測されるのは、おそらくラピロアが8つの形態を持っているって事だ。

うん、これが事実だとしたらフ◯ーザ様も真っ青だ。

あとわからないのは、イナゴの王ってヤツだが…


「ラグア。イナゴってのはオレ達アラウザルゴッドを示した隠語だ。気に入らねーヤツは叩き潰し、興味がなくなれば宇宙ごと滅ぼすか消滅させて終わり。まさしく害虫…イナゴだろ?」


俺の疑問にエルミナは代わりに答えた。


「ついでに言っておくとラピロア様が本当に8つの形態があるのかはオレも知らん。ただ第四形態までは見た事はある。遥か昔…ラピロア様の第三形態に敗れたオレはラピロア様の配下になる事を決めた。逆に…」


エルミナはそこで一度言葉を切る。


「見事、ラピロア様の第三形態を打ち負かしたアゼルメーテの心は、ラピロア様の第四形態を見た瞬間に完全に折れちまった」


エルミナは言ったのだった。

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