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第459話創造の検証


こうして俺の概念の確認は、完全に予想外の幕切れを迎えた。


さて、次は創造の概念の検証だ。

本当はこんな消滅寸前の宇宙でやる事ではないが、一度下級神を生み出せば、次に生み出すのには丸一日かかる。

せっかく宇宙消滅まで、あと70時間以上も暇な時間があるのにもったいなくね?

それが俺の結論だ。

まあ、カウントダウンがはじまるまでに生み出した下級神は森羅万象に突っ込めば、問題はないだろう。

俺はそう思い実行に移す。


「発動、概念、創造、神格創造」


俺はかつてジジイが使っていた様に創造の概念を発動させる。

その瞬間、俺の前には2人の男女が現れる。


ん?天使系か?

真っ白な見た目…

だが俺とは違い、殺気が漏れ出ている訳でもない。

むしろ神聖な気配すらする。


生み出された2人の男女は同時に口を開く。


「「この度は創造してくださりありがとうございます。最高神様」」


俺はその言葉に若干嫌な顔を見せる。


「…その呼び方はやめろ。クソジジイの顔が浮かんでくる」


「…でしたら神王様。この度は…」


男の方が言いかけるが俺はそれを手で遮る。


「それもいっしょだ。そもそも俺は資格はあるが、別に最高神じゃねーしな?」


俺の言葉に下級神2人は目を見開く。

女の方が言う。


「なんと!!我らを創造できる力を持ちながら最高神ではないと…大変感服致しました。ですが、我らは作られた存在です。さすがに主のお名前をお呼びするのは大変恐れ多いので………マスターと…そう呼ばせていただいてもよろしいでしょうか?」


なんかめんどくせー連中だ。

もう考えるのもめんどくせーから、それで妥協しよ。


「あー、もうそれでいい。あとはお前らの名前だが……アダムとイブ…そう名乗れ」


「「はっ、全てはマスターの望む宇宙の為っ!!」」


「あー…この宇宙はあと数日で終わるから別の宇宙で頑張れよ?」


そう言った俺は既にアダムとイブを森羅万象に突っ込んでいた。


え?名前が適当過ぎるって?

考える気力を根こそぎ奪っていったコイツらが悪い。


てかそういえばコイツらって確か、生まれながらにして神って代わりに、これ以上の成長は望めないんだったよな………


ん?ちょっと待てよ?

もしかしたら抜け穴を見つけたかも知れない。

だがさすがに、一応は名前をつけちまったアダムとイブでやるのは気がひけるから、明日創造のインターバルが終わったらやろう。


俺はそんな事を思いながら、創造の概念が回復するのを待つのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] もっと神格エネルギーを上げれば概念『創造』で黄泉の神を創造できるんじゃ?
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