第457話新たな概念の確認2
いや、エリスの概念ずるくね?
でもパワーアップの内容にもよるか…
と思ったが、ここでエリスを殺して概念を発動させて、パワーアップの内容を確かめるのは、完全にただの鬼畜だ。
殺人鬼とかサイコパスって言うより、それマッドサイエンティストだよな…
俺はそんな事を思った。
さすがにいくら人として終わってる俺でも、自分の可愛い片腕をピンチでもないのに、そんなアホな理由で殺したりしない。
つーかマッドとか怖いわー…
〜
さて冗談はさておき、気を取り直して最後に俺の新たな概念を確認するとしよう。
俺が今回の戦いで得た概念は全部で3つだ。
いや、正確には一個だけ変なのが混じってるが、それは最後にしよう。
とりあえず一つ一つ紹介しようと思う。
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まずは概念、創造…
うん、ジジイの概念のひとつだな。
つーか、これ欲しかったヤツだ。
能力は単純に無制限の創造…
術者の神格エネルギーしだいで作れないものは、ほぼ存在しない。
これのいい所ってのは神級を量産できる事だ。
まあ、俺の今の神格エネルギーを持ってしても作れるのは下級神が限界だ。
1日に生み出せるのは2体が限界ってところだ。
え?ジジイはよゆーでもっと生み出してたって?
自分の宇宙を持ってて神界の力を自由に使えるヤツといっしょにされては困る。
神格エネルギーにものをいわせてもこれが限界だ。
普通のオリジンゴッドじゃ神界の力を使わなきゃ下級神すら作れないからむしろ褒めてほしいぐらいだ。
つーか効率は最悪だが、曲がりなりにも神級作れるようになったって事は俺の宇宙を作るのは当分お蔵入りだな。
メリットが薄すぎる。
あとは…下級神を量産できる様になったから、プロトクローンと俺の分体はお役御免か?
まあ、他に使い道もあるかも知れないからもう少し考えるか。
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次に概念、死滅…
もう既に名前からしてヤバイが、もちろん効果もヤバイ。
簡単に言うと死滅は即死系の最上位互換だ。
目で見たものは全て対象だ。
神の千里眼と連動させれば、その効果は計り知れない。
消滅の概念との明確な違いは、神格エネルギーや肉体に干渉をせずに対象の命のみを刈りとる事だ。
つまり後から神格エネルギーを回収する事も可能だ。
ここまで聞けば、恐ろしいチート能力にしか聞こえないが、さすがにそこまで甘くはない。
どうもこの概念は自分よりも圧倒的格下相手にしか通用しない。
具体的に神格エネルギーで言うと、俺の100分の1までが限界だな。
オリジンゴッド殺れねーじゃん…
俺は思った。
〜
さて、いよいよこれで最後だ。
俺はそう思いながら3つ目の概念?に意識を移すのだった。




