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第445話孤高のアゼルメーテ3


「あいにくだ。我もお前の宿敵が新たなアラウザルゴッドだとは聞いてはいない。退がれ。少なくともヤツは今のお前には無理だ」


アゼルメーテはミグに抑揚のない声でそう言った。


「ダメだよアゼルメーテっ、これだけは譲れないっ!!あたしは…」


そこまで言いかけたミグだが、アゼルメーテが手をかざすとその言葉は阻まれ、真っ白な球体に包まれる。


「さて、我も妹のように気に入っているものを討たせるわけにはいかないのでな?もしこれ以上を望むなら…むっ!?」


アゼルメーテがそこまで言いかけた突如アゼルメーテが防御の構えをとる。

俺の全力の攻撃に何ら反応を示さなかったアゼルメーテがだ。

つまり相手はそれだけの相手と言う事だ。


轟音…

俺にわかったのはそれだけだ。

攻撃を仕掛けた灼熱の様な輝きの髪をした女も、それを防いだアゼルメーテの動きも俺には全く見えなかった。


くそっ…

完全に蚊帳の外じゃねーかよ…

こんな化け物がゴロゴロいやがるなんて聞いてねーよ…


アゼルメーテは無表情を崩さないまま言う。


「エルミナか。我に手を出すとはどうゆうつもりだ?それはラピロアの意思か?」


そんなアゼルメーテにエルミナと呼ばれた女は間延びした一見やる気の無さそうな声で答える。


「そんなー…私の尊敬するアゼルメーテさんがー…私なんかの攻撃でー…死ぬわけないじゃないですかー?」


俺は突然戦いのはじまった2人を見て思う。

コイツがエルミナ?

確かミラが言っていたラピロア陣営のNo.2の…

コイツも化け物だ…

神格エネルギー?

アゼルメーテとの差?

どっちが強いか?

そんなもんわかるわけねーだろ?

皆さんは目視で見ただけで太平洋と大西洋がどっちが大きいかわかるだろうか?

例えそれが日本海でも…いやただのでかい湖でも同じだ。

でけーなー…

そんな抽象的な感想しか出てこねーよ…

つまりどっちも規格外の化け物って事だ。


アゼルメーテとエルミナの会話は続く。


「それからー…質問の答えですがー…これはー…私の判断なのですよー?」


聞いていてイライラするレベルの間延びした声でエルミナは続ける。


「新しいアラウザルゴッドさんにー…ラピロア様はー… プレゼントを送ったんですよー…私はー…」


「簡潔に説明しろ。もしくは第二形態で話せ。その形態のお前の話し方は不愉快極まりない」


その瞬間、エルミナの雰囲気が変わり、放つ圧倒的なオーラで宇宙全体が震える…


「アゼルメーテ?てめえずいぶんと偉くなったみてえだな?オレに対する不敬はラピロア様に対する不敬なんだぜ?」


見た目からは全く似合わない口調で…エルミナは完全に人格が変わったかの様に言った。


余談だが、孤高のアゼルメーテのように、アラウザルゴッドは新しくなったラグアを除いて、異名を持っている。


八面のラピロア

孤高のアゼルメーテ

眠鬼のオルメテウス

両面のエルミナ

悪食のコレートル


アラウザルゴッド内神格エネルギー保有量第4位…

両面のエルミナは言ったのだった。

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