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第415話現代宇宙消滅計画10


時はエリローズがテオレームの回収に成功した頃まで遡る。


現在リーゼ達は降伏勧告を無視した唯一の国のすぐ外にいる。

リーゼ達はダミーエルライド王国で話した後、すぐに進軍を開始…

いや、すでにこの時点で包囲していた…


「さて、これでとりあえず逃げ場はないはずだけど、相手はおそらく神級クラス…。その気になればこんなの包囲のうちに入らないけどね?エリス、一応気を張っておいて?おそらく初代ラグアの性格上、転移でソドムと自分だけ逃亡ってのはないはずだけど、万が一って事もあるからね」


「はっ」


リーゼの言葉にエリスは返事をする。


「さて、それじゃープロトフィリアはそのまま包囲を維持。プロトセリーはこの国を包囲するのに必要な分を残してここに量産型アンデットを集めて。ミグは量産型アンデットを転移させて」


「「はっ」」


「はいよー」


プロトフィリア、プロトセリー、ミグがそれぞれ返事をする。

通常軍をこれだけ動かすにはかなりの時間が必要だ。

だが、そこは味方に神級が…基本性能で転移が可能な神がいる時点で関係ない。

特にミグは神級スキル、神眼の神と神の千里眼を連動させる事により、その場にいながら大多数の存在を強制転移させる事が可能だ。




ものの数秒で軍の移動は完了する。


「連れてこれたのは…10億ってとこか。まあ、この国無駄にでかいし、これ以上連れてくると包囲に穴が空くから仕方ないけどさ」


リーゼは呟いた。


「そんじゃプロトセリー、あいさつがわりに先鋒として、10万程先に進軍させて?最悪やられてもいいから敵は殺さないように無力化してね?その後に関してはまたその都度指示するからそのつもりでいて?」


「はっ」


プロトセリーの返事を聞いてリーゼは口角を吊り上げる。


「じゃー、量産型アンデットの混乱に乗じてリーゼ達も行くよ。貴重な経験値…量産型アンデットなんかにあげたらもったいないしね?」


リーゼの言葉でリーゼ達5人も量産型アンデットに続く。

なお、プロトセリーはリーゼの指示で戦力の投入をする為、その場で待機だ。




「敵襲、敵襲っ!!」


「アンデットの軍勢!?どこの命知らずだ?最古の魔王の国に攻めてくるなどっ!?」


量産型アンデットに続いてゆっくりと歩を進めるリーゼ達にはそんな声が聞こえてくる。


「報告っ!!敵の指揮官らしき…」


「アイスニードル」


リーゼのその言葉で門を守っていた1人の魔族は、脳天に氷の針が突き刺さり絶命する。


「さて、最古の魔王か。どうやら初代ラグアであってたみたいだね。ギース、マリア、パパの命令も大事だけど何より大事な事は虐殺を楽しむ事だよ」


リーゼは邪悪に笑いながらそう言ったのだった。

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