第414話星帝と亜神4
さて、テオレームは無事本当の意味で回収できた。
つまりここから先はただの雑談だ。
俺は言う。
「ほう?概念、混成か?オリジンゴッドになった以上概念はもっているのは当然だが、なかなかおもしれーな?」
「ステータスを見られたようですね。いずれラグア様にお見せする機会もあるかと」
テオレームは答えた。
俺はその事には触れずに話題を変える。
「にしてもお前ら三元魔ってマジで仲悪いんだな?ソドムは初代ラグアにつき、お前はここ。ロロは現在行方不明…初代ラグアとエリローズがいなくなった後のアルムスならお前ら3人が協力すれば、アルムスぐらい簡単にとれたのによ?」
「はははっ、三元魔ですか。ずいぶんと懐かしい名ですね。ラグア様がどこでその名を知ったかは存じ上げませんが、俺…いえ、ソドムやロロにも言える事ですが、俺はヤツらを仲間だと思った事など一度もありません。至上の神であらせられるエリローズ様にお仕えしていた俺…。初代ラグア…ラグア・ベルゼ・アルムスこそが、絶対の主だとのたまっていたソドム…。さらに俺達の対立を知りながら、どちらにもつく事はなく、エリローズ様と初代ラグアの関係が完全に壊れるまで何もしなかったロロも含めて…。ヤツらもおそらく俺と同様、俺を仲間だなんだとは、全く思ってないでしょうしね?」
そう言ったテオレームの瞳には若干の憎悪が含まれていた。
「くくくっ、その言葉を聞けて安心した。今アルムスではリーゼ…俺の娘達が初代ラグア…ラグア・ベルゼ・アルムス及びソドム・グラファルに攻撃を開始した。今回俺が送った連中は、オリジンゴッドも二体含まれる、うちの最高戦力の一角だ。万に一つも初代ラグアやソドムが生き残る事はありえない」
「構いません。ラグア・ベルゼ・アルムス…散々エリローズ様に世話になっておきながら、最後の最後で裏切った恩知らず…。いえ、今の俺にはなんの関係もありませんので」
テオレームは言った。
「なあ、テオレーム、これは提案だ。別に命令じゃねーから断っても構わない」
俺は先にそう前置きを入れてから言う。
「お前もアルムスに降りるか?それなら自分の手でヤツらに引導をわたせる。リーゼ達はまだ攻撃を開始したばかりだ。今ならまだ間に合う」
そのラグアの提案はテオレームにとって、非常に魅力的なものだった。
「はっ、ぜひとも参加させていただきます!!」
テオレームはそう答えたのだった。




