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第38話呼び出し


戴冠式から一ヶ月。

現在、俺の前にあるのは、臓物を撒き散らした、魔人の死体。

どうしてこうなったかと言うと。


1時間前〜


俺はオルム王国を攻める為の準備を進めていた。

と言ってもある程度、国力が回復するまでは何もできないんだが。

経験値にもなるし、見せしめにもちょうどいいからって、今回は殺しすぎた。

おかげで、問題は山積みだ。

まあ、俺元帥だし?

政治関係ないし?

全部俺の可愛い部下達に、ぶん投げるんだけどさ。

みんながんばれー。


そんな事を考えながら、今日の分の玩具で遊び終わって世界地図を眺めてた時だ。

俺の部屋にノックの音がする。


「入れ」


エリスが入ってきて言う。


「ラグア様、お客様です。ですがあまりに無礼なので、この場で殺す許可をいただければ、殺します。いかが致しましょう?」


「通せ」


最近の俺は、無事エルライド王国を制圧できて機嫌がいいのだ。

まあ、多少無礼でも寛大な心で許してやろう。



〜〜〜


冒頭に戻る。


ダメだった。

成り行きを簡単に説明すると要は、魔王アムドと魔王

アルドからの、呼び出しだ。

ここまでは、呼び出し自体には、何様のつもりだとちょっとイラっとしたが、寛大な心で許してやった。

問題はその後だ。

魔王になったばかりのガキ魔王がどーとか、野良魔王のくせに、王女を誑かして今の椅子に座っている間男だとか、気づいたら八つ裂きにしていた。


「コイツの飼い主殺してくるわ。これ戻るまでに、片付けとけ。」


「はっ」


エリスに指示を出して、俺は土魔法で作った翼を広げて大空に飛び立つ。

位置はもう名前も覚えてないが、このモザイク君が言っていたからわかる。

俺は王都から、20キロ程離れた、山の頂上に着地する。

目の前にいるのは、3人。

誰だ?この金髪の兄ちゃん?

どことなくアリエルに似ているが。


「私は第1王子アインである。国を汚す逆賊め。今ここで天誅を下す。」


あっ第1王子だったみたいだ。

って事はこの2人が魔王か。

ってよえーコイツら。

ゴブリンの方は、平均ステータス9000万程度、オーガの方は、1億程度、これで魔王かよ?

エリスといい勝負だよ?

まあ、王級スキルが無い分、直接戦えばコイツらが勝つだろうが。

おっと相手も実力差に気づいたのか、真っ青になってる。


「兄ちゃん、こんなの聞いてないよ?勝てるわけないじゃん?こんな化け物。」


「弟よ、確かにこれは、無理だな。降伏しよう。」


「なっ、待て、なら私はどうなる?おいっ戦えっおいっ?」


なんか敵さんで仲間割れがはじまった。

ステータスが見えなくても、俺達はある程度の実力差はわかる。

今のコイツらのように。

まあ、あんな訳のわからない使者を送ってきた時点でお前ら皆殺し確定だけどな?


「御託はいいから、かかって来いよ?あんな使者を送ってきて、今更見逃してもらおうなんて甘えよ?」


俺がそう言うと、魔王2人も覚悟を決めて構える。

こうして、戦闘と呼べるかわからない、虐殺劇がはじまった。



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