第404話現代宇宙消滅計画5
「リーゼちゃん、なんで局所攻撃だけでいいの?全然わかんないよ。説明して?」
ミグは言った。
「他勢力でパパが最も危険視してるのは、現代ミグ・ヒピー。次点で初代ラグア勢力やミグ・ヒピー残党…。まず現在ミグ・ヒピーだけどこれは現代アルムスにいれば、宣戦布告なんかすれば確実に食いつく。下手すればやった瞬間にリーゼ達の目の前に現れるかも知れないから、ミグもエリスも構えといてね?」
「うん」
「はっ」
ミグとエリスはそれぞれ返事をする。
「次に初代ラグア勢力だけど、古代アルムスにいたヤツの性格を考えるとおそらく無視かな?まあ、あの傲慢さならたぶん降伏も接触も無い」
リーゼは続ける。
「最後にミグ・ヒピー残党だけど、これは2パターンあるんだけど、1つは現代のミグが生きてる場合…この場合はおそらく攻撃。ミグ単体によるものか、ロロやシーラも含めた攻撃かは読めないけどね?」
「この時代のあたしもシーラちゃんと仲良しなんだー?ロロってロロ・ベアトリクスの事?」
またしてもミグが会話に割り込む。
「そうだけど、とりあえず最後まで話させて。もう一つは現代のミグ・ヒピーが死んでいる場合…。これはおそらく無視だね。降伏や接触はありえない。ここまで拗れたパパとの関係を、修復できるなんて本気で思ってるなら連中の脳味噌は腐ってるよ」
リーゼは周りを見渡す。
「うん、反対意見はないみたいだし。今から宣戦布告するよ」
「はっ、リーゼ様の完璧な策略…このエリス、感服して言葉も出ません」
その時だ。
「ねえ、リーゼちゃん。そーいえば宣戦布告で降伏してきた人達はどうするのー?」
ミグは唐突にそう言った。
「もちろん受け入れるよ?だってそれがパパだもん」
リーゼは言った。
「え?確か師匠って今回確か皆殺しにしろって言ってなかったっけ?」
「もちろん皆殺しにするよ?だってそれがパパの望みだし」
「え?なんか矛盾してない?」
「ふふっ、ミグは難しく考えすぎだよ。簡単な事だよ?今回の威力偵察で死ぬか、降伏してこの宇宙と運命を共にするか…まあ、リーゼはどっちでもいいけどねー?」
リーゼは邪悪な笑みを浮かべながら言った。
「キャハハハっ、リーゼちゃん可愛い顔してえげつなーい」
そんなリーゼに対しミグも楽しそうに笑ったのだった。




