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第389話リーゼとエリローズ


「準備はいいか?これが終わればこの時代ともおさらばだ。いくぞ」


「はっ」


「うん、師匠」


「いつでも大丈夫だよ。パパ」


俺の言葉にエリス、ミグ、リーゼがそれぞれ返事をする。


俺はそれを確認すると古代アルムスに転移する。




古代アルムスにつくとダミーエルライド王国の跡地には2人の人物がいた。

1人はもちろんエリローズだ。

俺が言った通りダミーエルライド王国跡地は更地になっている。


ちなみにもう1人の方は俺達が転移してきた瞬間に跪く。


俺は言う。


「ご苦労プロトフィリム。他の連中はどうした?」


「申し訳ございません、ラグア様。古代アルムスに偵察出たプロトクローンの生き残りは私だけです」


プロトフィリムは申し訳無さそうに俺に言った。


まあわかってはいたが、この時代は王級クラスのコイツらには少しきつい。

俺はそう思いながら言う。


「そうか。プロトフィリム。よくやった。後でフィアナあたりを迎えによこすから退がって休め」


「はっ、勿体ないお言葉です」


俺はプロトフィリムをそう適当に労った。

いくら事実上プロトクローンを使い捨ての捨て駒にしている節があるにせよ、それを露骨に出してしまえば士気に関わる。

まあ、またフィアナの時みたいに不穏分子を出してもめんどくせーしな?

落ち着いたらプロトフィリムを幹部にしてもいいかもしれない。

俺はそんな事を思った。




俺はフィアナを呼び出してプロトフィリムをイグロシアルに送り帰した。


「さて、それではこれより最終…」


俺がそう言いかけた時だ。


「待って。パパ。その前に少しだけエリローズと話をさせて?」


そう言ったのはリーゼだ。


「リーゼ。どうゆう…」


「大丈夫だから。パパ。すぐ済むから」


つもりだ?と俺が最後まで言う前にリーゼはたたみかけた。

リーゼの行動は俺の意にそぐわない事も多いが、リーゼはリーゼなりに俺の利益になるように行動する。

それに今回の目的はリーゼもわかってる。

計画を大きく変える様な事はしない…と言うかできないだろう。

しかも、相手はエリローズだ。

いくらリーゼでもそう簡単に丸め込む事はできないはずだ。

俺はそう思って言う。


「あ?なら3分だけ待つからその間に済ませ。いいな?」


「パパありがと。エリローズ。2人で話したいから静かなところに転移して?」


「はて?私とお話とはいったい?読心を使えば簡単ですがそれでは面白くないですしね?」


エリローズのその言葉と同時にリーゼとエリローズは転移するのだった。

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