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第384話神王の軍勢5


「……くっ………そっ……」


「一体何がしたかったのですか?途中までまともな指揮官だと思っていましたが、あろう事か私に挑むなど、やはり頭がおかしいみたいですね?」


エリローズと第三神兵師団の戦いが始まって約2秒…

最後の1人、イシュトスがエリローズに引き裂かれた。


「おい、第三神兵師団がやられたぞっ!!」


「バカがっ!!オリジンゴッドに突貫などして勝てる訳がなかろうに…」


「あれとやるぐらいなら、まだ一本道の先の女の方がマシだ。いくぞお前ら!!第五神兵師団の意地を見せてやれ!!」


イシュトスの愚行とも言える玉砕特攻を見た、他の師団長クラスの上級神達は口々に言った。


その時だ。


「よし、吸収終わり。これからはあたしも参戦するよー」


その声は決して大きい訳ではなかったが、よく響きわたった。

そして声の主はもちろんミグ・ヒピー…

だが、その放つ気配はこれまでのミグとは次元が違う。

上級魔神…

オリジンゴッド一歩手前の化け物がそこにはいた。


「おや?どうやら私の役目は終わりの様ですね?ここからは私も自由にやらせていただきます」


エリローズのその言葉で一本道の領域展開は解除された。


「陣形を組めっ!!孤立したヤツからやられるぞっ!!最高神様が戻るまで時間を稼げっ!!」


1人の上級神は叫んだ。


そんな上級神をエリローズは嘲る様に笑うと言う。


「ほほう。懲りもせずに…。我が名はエリローズ。全てを滅ぼす者…。命あるべきもの全てに苦しみを味合わせ、絶望の世界に覆い尽くしてあげましょう」


ラグアが聞いたらどこのドラ◯エ3の大魔王だよっ!!

と突っ込みを入れる様なセリフをエリローズは言いながらエリローズは攻撃を開始する。


「私も行くぞ。ミグ、つゆ払いは頼んでもいいか?」


「うん、任せて。エリスが下級魔神になるまで敵が群がってきたらあたしが崩してあげる。エリスは孤立したヤツを叩いて」


エリスとミグはそんなやりとりをして、攻撃を開始する。


「あちらは問題なさそうですね。さて、この宇宙のクライマックス…。楽しまなきゃ損ですよ?」


エリローズはそう言いながら中級神を纏めて10体近く塵に変える。

その気になれば概念で一瞬で全員この状態にできるが、そんな事をすればあとでラグアに何を言われるかわからないし、ラグアの準備もまだできてないと言う話だったしラグアが戻ってから判断した方がいいだろう。

エリローズは思った。


こうして神々の軍勢は戻る事のない主を待つ時間稼ぎを…

ミグやエリスはそれぞれオリジンゴッドを目指し…

エリローズはその邪魔にならない様に遊撃を…


それぞれの戦いが…


いや、蹂躙がはじまった。

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