第377話星帝VS神王
エリス達と神王の軍勢達の戦いがはじまった頃、ラグアと最高神の戦いは激化していた…
神格エネルギーの差からか、ステータスはラグアの方が上…
だが、概念の数は最高神の方が上だ。
戦いはややラグアが優勢だが、仕留めきれない理由はそこにあった。
ちなみにラグアと最高神の神級スキルの数に関しては、大して変わらない。
エリローズと融合したラグアの神級スキルはそれこそ膨大な数であった。
〜
「クソジジイ。思ったよりやるじゃねーか?」
俺は余裕そうな笑みを浮かべて言った。
うん、ぶっちゃけ余裕だ。
確かに仕留めきれないのは事実だが、別に無理にコイツを1人で殺す必要はない。
エリローズやエリスやミグが来るのを待ってから、タコ殴りにすればそれで終わりだ。
「なるほど。確かに強い。神格エネルギーは儂よりも上か。しかもその姿…。生まれながらのオリジンゴッドではないようだな?」
最高神は言った。
「ほう?俺がお前の事を知っているかより、そっちに疑問がいくか。俺みてーな、かわいいアメーバを捕まえて何を言うかと思えばよ?」
俺は千手観音モードで絶え間なく猛攻を続けながら言った。
「ふざけるなっ!!…ぐっ、発動、概念、生命…。分譲と調停は使えんか…」
最高神は俺の猛攻を、生命の概念で無理矢理、身体能力をブーストさせてかわす。
本来なら調停の概念や分譲の概念で、俺の魂を封印したりバラバラにしたりとやりたいのだろうが、そんな事をすれば…とゆーか触れた瞬間に、俺のラッシュが決まって先に神格エネルギーが空にされるのは目に見えている。
「あ?嘘じゃねーぞ?生まれた時はただのアメーバだったぞ?知ってるか?アメーバは50年生きると神様になるんだぞ?」
俺は完全に悪ふざけをしながら言った。
ちなみにこんな風に俺がふざけているのは、ただの悪ノリではない。
挑発だ。
おそらくここまで煽れば…
「それが真実かどうかは、貴様の方が儂より神格エネルギーが上では確かめようがない。だがオリジンゴッドの力に頼り切った戦い方は身の破滅を呼ぶだろう」
芝居がかった口調と共に最高神の雰囲気が変わる。
くる。
俺は口角を吊り上げる。
その技を使った時がてめえの最後だ。
「発動、アンチステータスゾーン!!」
その瞬間、俺とジジイを巨大な球体が包みこむのだった。




