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第367話功労者3


「ラグア様、その前に1つお聞きしてもよろしいでしょうか?」


フィアナは言った。


「ああ、なんだ?」


「それは私の今回の働きに対する評価を、私自身が決めてもいいと言う事でしょうか?」


フィアナの言葉に俺は少し考える。

俺の目から見た今回のフィアナの働きは完璧だ。

正直特別幹部の椅子まではやってもいいと思ってる。


「ああ、その認識でいい。大抵の事は叶えてやる」


俺が大抵の事と言ったのは、流石に最高幹部の椅子はセリー達の手前やるわけにはいかない為だ。

エリスが星王になった影響で、総統の椅子は空いているが、そんな事をしたら今の四天王に示しがつかないのは流石に俺でもわかる。

かと言って四天王の中から総統を出して空いた四天王の椅子にフィアナを突っ込むのもありえない。

そもそも誰を総統にするかはまだ決まってないし、とゆうかライナーとセリーで俺が迷ってる。

もうめんどくせーからいっそ2人共って言うのも手だが、それにしてもフィアナをいきなり四天王に突っ込めば、フィリアとフィリムが内心面白くないのはわかる。

フィリア達はそれでも俺が言えば受け入れるだろうが、ヤツらも俺の配下の中じゃセリー達の次に古参の大切な仲間だ。

いくら俺でもそんな事はしない。


そして話は変わるが、理由はわからんがさっきからリーゼがニコニコした表情のまま妙に殺気立っている。

アイツフィアナが嫌いなのか?


俺がそんな事を考えているとフィアナは答える。


「では恐れながら…私は今回の戦いで自らの無力さを痛感いたしました。結果的には上手くいきましたが、ラグア様から預けていただいた特別仕様の分体すら満足に扱えず…。ですので今しばらくテオレームを倒した方でない分体をお借りしてもよろしいでしょうか?」


「あ?そんなんでいいのか?つーか別にアレは俺が持っててもいらねーからお前にやるよ」


俺のその言葉にフィアナは顔を紅潮させる。


「ありがとうございますっ!!常にラグア様がお側にいると思い大切に使わせていただきますっ!!」


あーそーゆー事になるのか。

まあ、別にいいか。

俺にとってはあんなもんは俺の形をしたラジコンだしな。


俺がそんな事を思いながら、ふとリーゼの方を見るといつのまにか殺気は消えていた。


「うんうん。フィアナだっけ?リーゼは更にパパの役に立つ為に褒美を使うフィアナみたいなプロトクローンが現れて嬉しいよ。そんなフィアナにはリーゼからも何かあげたいと思うんだけど…パパいいかな?」


リーゼは上機嫌で俺にそう言ったのだった。

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