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第35話クーデター計画


現在、ドール伯爵邸の広間に集まっている面々は、俺、エリス、ダレクス、そして俺の新幹部、セリーとライナー。

現在、ダレクスは俺の計画を聞いて、真っ青になっている。

ダレクスに話した計画はこうだ。

まず、アリエルを旗印にして、王都まで上洛。

のち武力制圧。

第1王女ステファニーは、エリスを飛ばして暗殺。

王位継承権第1位である、第1王子アインの戦力はまだけっこう残っているので、制圧した王都で俺が直接迎え撃つ。

現、国王、ジョージ・エルライドには正式に声明を発表させ、アリエルを新国王に乱立させる。

まあ、上洛の途中で第1王子アイン派の妨害があるかも知れないが、それならそれで、叩き潰せばいいだけの話だ。

エリスを第1王女の方に、やっているので最高戦力ではないが、俺がいれば問題はない。

とにかく、ようやく偽造王までスキルを上げたんだ。

これ以上、だらだら、ちまちま、暗殺や謀略で敵方の戦力を削る必要はない。


「そっそんなのっ ただのクーデターではないか!?民衆が、他貴族が納得しない。」


ダレクスは顔面を蒼白にしながら言うが、そんな事は俺にもわかっている。

ただ、第1目標が達成した今、ちまちまやるのは性に合わない。

とゆーかめんどくせえ。


「あーめんどくせえ事言うヤツは、俺達が潰してやるから安心しろ。ライナー、俺の部下達に出発の準備をさせておけ。セリーは、ダレクスといっしょアリエルの元に行き、今の話を説明しておけ、文句を言うようなら、この国中に隕石を落とすと脅せ。エリスは、第1王女ステファニーを消してこい。王都で合流だ。皆散れ。」


「「「はっ」」」


俺はもう話は終わったとばかりに、幹部達に指示を出す。

ダレクスは、顔面蒼白のまましばらく何か言いたそうだったが、すぐに諦めてセリーと共に部屋の外に出て行った。


さて、俺も支度するかな。

と言っても、やらなきゃいけない事はほとんど部下に任せちゃったし、服、何を持ってこうかな?とかそんなレベルだけど。

まあ、もうこれから、しばらくは、ここに戻る事はないだろう。

俺はそんな事を考えながら、準備をする。


一週間後〜


目の前には、ダレクスの将兵約10万、俺の私兵およそ100。

隣に立つのは、アリエル、もう一つ隣にダレクス、今俺達は決起式の真っ最中だ。

ダレクスの兵は、ここ3年でダレクスが力をつけたために、大幅に増えている。

俺達の後ろに控えているのは、指揮官クラス、ダレクスの部下が多いが、その中にはセリーとライナーの姿もある。

本当はエリスもこの場にいるはずだが、第1王女ステファニーの暗殺任務の為、この場にいない。


「愚王を倒し、政権を我らの手に。正義は我らにあり。」


アリエルが高々に剣を掲げる。


「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」


正義なんて、これっぽっちもないが、要は雰囲気だ。

それっぽければ、なんでもいい。

それに、俺達はこれから現国王を倒す。

勝てば官軍。勝てば正義だ。


俺達はドール伯爵領を出て、王都に向かった。

その報は、一瞬でエルライド王国中に駆け巡る。

別に隠す気ないからいいんだけどさー。


こうして、俺は世界征服への第一歩を、確実に踏みしめた。



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