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第354話ダミーエルライド王国防衛戦16


「ばっばかなっ!?」


神託による鑑定の結果を見たテオレームは驚愕の声をあげた。

見えている結果は二体とも同じだ。

だが、それは帝級スキル、不滅の帝がある時点で説明はつく。


問題はここからだ。

全ステータス∞表示…

10個もある帝級スキル…

更にはエンペラーギフトという、帝級スキルと遜色ない能力がこれもまた10個…

馬鹿げている。

規格外に強い事もそうだが、これだけのスキルがありながら帝級クラスに収まっているなどありえない。

エリローズ様のスキルはわからないが、ラグア・ベルゼ・アルムスの帝級スキルは確か10個だったはずだ。

本来なら確実に神級クラス…

だが現実に帝級クラスに収まっている。


帝級と神級の違いは簡単だ。

神格エネルギーと呼ばれる、神級クラスが必ず纏っているオーラがあるかどうかだ。

可視化してなければ直接見る事はできないが、神格エネルギーを持っているかどうかぐらいは自分にもわかる。

それがコイツにはない。

シーラ・ベルネイア…

ラグア・ベルゼ・アルムス…

エリローズ様…

そしてエリローズ様以外の創造神達…

かつてこの目で見た彼らには確かにそれがあった。

だが、目の前にいる虚ろな目をした白い化け物にはそれがない。


気持ち悪い。

何かを見落としている気がするが、それがわからない。

それがテオレームの感想だった。


「ふふっ、本当はゆっくり話してから戦いたいところだけどそんな時間はないんだよねー。…ラグア様お願いします」


ラグア様?

コイツがラグアの名を騙る敵のトップなのか?

それにしては…


テオレームは考えるが、そんなテオレームの思考は白い二体のうちの一体…この場合暫定ラグアとしよう…が突っ込んできた為中断される。


「!?っ、ちっ!?」


テオレームは暫定ラグアの攻撃をギリギリで交わし、カウンターに一撃を入れようとするが避けられる。


「千手観音モード」


フィアナと名乗った敵の幹部がそう言うと暫定ラグアは無数の触手を展開する。

現在動いているのは一体のみでもう一体はフィアナの元で待機している。


どうゆう事だ?

時間がないと言いつつ、決めにこない。

初撃にしてもそうだ。

なんだあの攻撃は…

確かに速い…

それに威力が高かったのもわかる。

だが、それだけだ。

∞表示のステータスから繰り出される一撃があの程度なはずがない。

それにそもそも控えているもう一体を使って同時に攻撃すれば、確実に自分を仕留められたはずだ。

自分を仕留められない理由でもあるのか?

それとも何かカラクリがあってそれができない理由でもあるのか?


テオレームは千手観音モードを展開した暫定ラグアに集中しつつ考えるのだった。

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