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第343話ダミーエルライド王国防衛戦5


〜ダミーエルライド王国近郊、第1防衛ライン〜


「やっほー。交渉に来たよー」


完全にふざけた男…

プロトノーマンは白旗を振りながら言った。

もう1人の男も白旗を振っているが、さすがにここまでふざけた態度ではない。



〜初代ラグア陣営〜


「なんだあれは…。ナメているのか?エリローズ様、ご命令を。すぐに塵に変えてきます」


そう言って真っ先に前に出たのは、三元魔テオレーム・クリムゾンだ。


「テオレーム、戻りなさい。ラグア。面白そうではありませんか?焦る事もないですし、少しぐらい付き合ってもいいのではないですか?」


エリローズは言った。


「焦る事はあるぜ?なんてたって配下を殺されてるからな?だが、交渉に来たヤツをその場で叩き潰すのも俺様の流儀に反する。ここは受けようぜ。エリローズ」


初代ラグアは言った。


初代ラグアは向かってくる敵には容赦はしない。

どんな敵も正面から叩き潰す。

それが名実共にアルムス最強、大魔王ラグア・ベルゼ・アルムスだ。

最強は交渉に来た敵を背中から騙し討ちする様な事は絶対にしない。

それが初代ラグアの流儀だった。

もしそれが同じラグアでも、星帝ラグア・エルライド・イグロシアルだったら敵の交渉者にこちらのメリットが一切無いと判断すれば、即座に斬り捨てるだろう。

それは二人のラグアの明確な違いだった。


「動機が若干私と違いますが、私も同意見です。この交渉受けましょう」


エリローズは言った。


今はお互いの利害が一致している。

だが、その考え方の違いが最後の最後で初代ラグアとエリローズの決定的な決別を生む事はオリジンゴッドの未来予知を駆使しても、この時のエリローズは読めなかった。

まあそれはその決別の前後に同じオリジンゴッドである最高神が絡んでいる事が大きいのだが…


「ロロ、交渉は受けてやると伝えろ」


初代ラグアのその言葉で交渉はスタートする。




「で?何しにきた?俺様は暇じゃねーんだぜ?無条件降伏ならトップの首をさし出せ」


初代ラグアは名乗りもしないでそう言った。


今初代ラグア達いるのは神級スキルで作り出した建造物の一際豪華な一室の中だ。

ラグアのダミーエルライド城に比べれば見劣りはするが、それは必要がない為規模を抑えただけの話だ。

現在この部屋にいるのは4人…

初代ラグア、エリローズ、プロトノーマン、プロトアレスだ。


初代ラグアの一言で、纏まる事は絶対にありえない交渉ははじまるのだった。




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