第329話ミグの神級とイグロシアル改革
「ミグ、少しやる事ができた。時間がないからとりあえずさっさと終わらせろ」
俺は言った。
「…わかったよ。師匠がそうゆうなら気が進まないけどやるよ。侵略にきた敵だしね」
そう言ってミグはオリウスにとどめを刺した。
その瞬間、ミグにオリウスの持っていた帝級スキルが譲渡され、ミグの体が神のものへと作り変えられる。
「ああ、この熱さ…。わかるよ師匠、久々の進化だね。ついについにあたしも神に…」
ミグにオリウスが持っていた帝級スキル、次元の帝、理の帝、龍帝、月光帝が譲渡されミグの神格化がはじまる。
現代のミグが持っていた帝級スキル、例えば光速の帝とかは手に入らなかったが、あれは神になった時点で完全に死にスキルだから必要ないだろう。
そうこうしているうちにミグが神級スキルを選択する。
神託を通して黄泉の神を選択したのがわかった。
同時にミグが神格化したことにより、神託は神通に変化する。
よかった。
ここで裏切られたらミグを殺してまた別の時代でやり直さなきゃならないところだった。
そんなめんどうな事はしたくはない。
俺は思った。
「キャハハハ。すごいよ師匠。これが神の力…。力がみなぎってくるよ」
「これでまずは第1段階ってところだな。とりあえずやりたい事はあるが、オリウスの記憶を覗いたら俺の陣営の問題が見えた。エリスいるか?」
「はっ、ラグア様ここに」
プレイルームにエリスが転移してきて言った。
「玉座の間に主要メンバーを集めろ。特別幹部以上の配下と同盟、王族、特別王族、九天も全部だ」
「はっ」
エリスはそう言って退室する。
ちなみにそのメンバーの中にはセシル達幹部は入っていない。
さすがに幹部まで集めると恐ろしい数になるし、俺も特別幹部じゃない幹部連中は全員覚えているわけでもないしな。
「さてミグ、俺達も行くぞ?」
「うん師匠。でも神になったのにまだ師匠の力の底が見えないんだね」
「お前はまだ中級神クラスだからな。オリジンゴッドになればお前にもわかるようになる」
俺とミグはそんな雑談をしながら玉座の間に向かう。
〜
〜エルライド王国、玉座の間〜
俺はその玉座に座る。
「みんなよく集まったな。さあ会議をはじめよう」
俺は集まったメンバーに対して言ったのだった。




