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第310話古き時代のアルムス18


なんか入った瞬間からえらいペコペコされてるぞ?

俺は思った。


「ミュラパパとミュラママはよくわからないけど、ミュラっちと友達になった時からこんなかんじだよ?」


ミグは俺の疑問を察して答えになっているかよくわからない返答をする。


ミュラの両親は言う。


「ミグ様、何を仰いますかっ!?帝級クラスの中でも最強の1人と言われるミグ様に我々が敬意を持って接するのは当然の事です」


「みたいだよー?」


説明がめんどうになったのかミグも便乗した。


「別にどうでもいいけどよ?それよりさっさとやる事を済ますぞ」


「うん師匠」


「あの、ミグ様?師匠と言うこの方は…」


ミュラの両親は若干困惑気味に言った。


「師匠は師匠だよ。ちなみにあたしなんかじゃ足元にも及ばないぐらい強いよ?」


ミグは俺の事をそう適当に紹介するが、その効果は劇的だった。


「なっなんとっ!?ミグ様以上ですとっ!?これは失礼しました。私は…」


俺は言い終わらないうちに口を挟む。

別に名前を覚える気もないしな?

こいつらはイグロシアルに転移させたら適当なプロトクローンを世話役につけて放置だ。

王級にすら満たないこいつらを別に使おうとは思わない。


「いやいい。用件は簡単だ。俺はこれからこの星を潰す。その前に一部の連中は保護するって話だ。あとはお前ら次第だが俺の星に来るか?」


俺は目線でイグロシアルを指しながら言った。


「大変失礼しましたっ!!できればお名前を聞かせていただいても?」


ミュラの両親は俺に平伏しながら言った。


「ああ、俺は魔王ラグア・エルライドだ。俺についてくるならとりあえず最低限の庇護はしてやる」


「でも師匠?ミュラパパとミュラパパだけ転移させるの?全員転移させるなら一気に転移させるにしてもこの人数は集めるのはけっこう時間かかりそうだよね?」


「ああ、それか。こうすればいい。発動、神級スキル、万物の神、森羅万象」


その瞬間、ゾフィス夜王国…ミュラの両親…そしてその他のゾフィス夜王国の人々が消える。


「すごい…これがオリジンゴッドか…」


ミグは驚きながら言った。


「この規模の小国なんか別にすごくもなんともない。その気になればアルムス自体にかける事もできる。まあ、アルムスにかけたらたぶんアイツの妨害を受けて成功するかは微妙だがな?」


アイツとはもちろんこの時代にいる全盛期のエリローズだ。

俺はそのまま言葉を続ける。


「それにお前は近いうちに俺にもできない事ができるようになる。まあ、ジオの国とギゼル達の方が済んだら本格的に動くとしよう」


俺は目をキラキラさせているミグに向かって言ったのだった。

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