第293話古き時代のアルムス
時空の裂け目から俺は出る。
場所は宇宙空間…
アルムスに直接降りなかったのはもちろんイグロシアルを出す為だ。
「よしついたな。エリローズ、この時代の状況は?」
『えーっと時代は神魔大戦とか言うテオレーム達の小競り合いが起きる500年程前ですね。確かこの時代は…』
エリローズが言い終わらないうちにアルムスの一部が光る。
『私達初代ラグア一派がはじめて他の創造神と完全敵対をはじめた頃ですね。この頃は確か最初に私達に倒される創造神、聖神フェルリカと絶賛戦争中です』
「早く言えやっ!!森羅万象解除っ!!急いでミグを探すぞ?巻き込まれて死んだなんか笑えねーよっ!!」
俺は森羅万象を解除してイグロシアルを出すと言った。
『急がなくても大丈夫ですよ。今の時代までミグが生き残っていたって事はミグはこの戦いを切り抜けているはずです。まあ、ラグア様が来たことにより運命が変わってるかもしれませんが…」
「…やっぱりすぐにアルムスに降りるぞ」
俺はアルムスに降り立つ。
〜
俺が降りたのは砂漠のど真ん中だ。
さてミグはどこだ?
俺は神の索敵能力を発動する。
この頃のミグは確か帝級クラスだったはずだ。
ん?神級を1人見つけたあれはシーラか?
おっ、帝級みっけ。
って誰だコイツ…
次だ。
よし、また見つけた。
だから誰だよコイツ…
あーめんどくせー。
「おいっ!!どうなってやがる?帝級ゴロゴロいすぎてどれがミグだかわからんぞ?スライム系の帝級の気配でさえ5つはある。頭おかしいんじゃねーのかこの時代はっ!!」
『まあ、この時代はそんな感じでしたね。むしろ今のアルムスが弱すぎるのですよ』
クソッ
なら1つ1つ潰すしかねーか。
「セリー、出てこい」
「はっ、ラグア様。セリー参りました」
「セリー、死霊帝のアンデットを今から言うこの5箇所に向かわせろ。どれがミグか特定する」
「はっ」
これでセリーのアンデットがミグと交戦というか、やられればどれがミグかわかるだろう。
さて、その間に一先ずの拠点を作るか。
「発動、万物の神、創造ダミーエルライド王国」
俺はいつもの様にダミーエルライド王国を作り出す。
〜
俺は玉座に座りながらセリーの報告を待つ。
そして1時間ほどたった頃だろうか…
「…失礼します」
セリーが報告にきたようだ。
「どうだ?どれがミグだった?」
俺はセリーが報告する前に聞く。
だが、セリーはそのまま俺に報告する前に土下座の体勢に移行する。
「ラグア様、申し訳ありませんっ!!アルムス中に放った10億のアンデットは全てラグア様の仰った5箇所にたどり着くことなく全滅してしまいました」
は?
俺はセリーの報告に目を見開くのだった。




