表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/1167

第28話帰りの道中

最近やっと少しずつ、このサイトの使い方がわかってきました。初心者ですいません。


俺達は、ドール伯爵領に向かう道を進んでいる。

こないだの戦いから、約2カ月がたった。

ちなみに、デルド侯爵と第2王子ファルムスはたぶん戦死した。

なんでたぶんなのかと言うと、隕石の直撃を受けたところの死体は原型を留めていなく、誰が誰だかわからないからだ。

だが、ダレクスをはじめ、誰も俺に文句を言うヤツはいなかった。

あんな災害を見せられた後じゃ、当然っちゃ当然だが。

ただそれの効果もあってか、この二カ月、毎日約1人捕虜を拷問して殺しているが、誰からも文句は出てこない。

ダレクスは、今回の一件でただのイエスマンになってしまった。

エリスが集めた合計312人のうち、俺が殺したのは、今日で81人で、まだ200人以上残っている。

一応戦争犯罪者の処刑(エリスが考えた。)っていう名目のために、位の高いものから殺している。

ちなみに約1人というのに数が多いのは、ときどき我慢できなくて、もう1人殺っちゃう日があるのが原因だ。

ちなみに、81人殺したが俺のレベルは全く上がっていない。

エリスも今回は、殺した数が少なかったためか、レベルは5までしか上がっていない。

今回で変わったのは、俺の平均ステータスが2億1000万を超えたこと、そしてエリスのステータスが平均5500万まで伸びたことだ。

残念ながら2人とも、新しいスキルは得られなかった。

俺は魔王順位が上がって15位になっているが、多少上がったところで、半分より下だ。

自分より上の実力者にはまだ、敵対してはいけない。

エリローズ? あのバカは別だ。

絶対いつかぶっ殺す。


エリスは今回、捕らえた捕虜の内、奴隷身分の中から100人を、殺さないで俺の部下したいということを言ってきた。

まあ、このペースで、いけば捕虜なんかよゆーで余るし、そもそも今回のコレはエリスの手柄だ。

エリスが、ちゃんと教育するならいいだろう。

俺はまあいいんじゃない?ってテキトーに返事しておいた。

エリスは「必ずや、ラグア様のためなら命をも投げ出す忠実な下僕に育てあげてみせます」と言っていた。


ちなみに、賢明な皆様ならお分かりだろうが、エリスがやろうとしているのは、教育ではなくただの洗脳である。


そして現在俺は、テントの中で今日の分の捕虜を惨殺し、苦悶の表情を浮かべて事切れている死体を眺めながら酒を飲んでいる。

ちなみにコレは俺の最近のマイブームだ。

1日の疲れが吹き飛ぶ、至福の時間だね。


だが俺の至福の時間は、長くは続かなかった。

突如、凶悪な気配がこちらに向かってくる。

俺はテントから出る。

真紅の髪と真っ黒な蝙蝠型の翼が特徴的な美少女。

全身から放つ気配は、そのものが魔王であるというのを表す。

俺は至福の時間を邪魔された怒りよりも、危機感の方が勝った。

たしかに魔王順位は俺より下で、ステータスはせいぜい平均2億弱、だがあのスキルの量はヤバイ。

王級スキルこそ、吸血王とかいうのがひとつしかないが、

通常スキルと固有スキルがヤバイ。

ザッと数えて1000近いスキルの量。

いったいどんなことしたらこうなるのか、想像もつかない。


その女は、俺の前に静かに降り立った。

最悪は殺すしかないが、このクラスのヤツは確実に勝てるとは言い難い。


これが魔王ラグアと、魔王ミュン・ゾフィスのはじめての出会いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ