表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
321/1167

第273話白と青3


俺の体が次々と分裂をはじめる。

そして新たに分裂した俺がギゼル達に襲いかかる。


「クソっ、やっぱり化け物じゃねえかよ…」


後ろから聞こえるギゼル達の声を背中に俺達は新たに分裂した分体に任せて更に下に降りる。



〜ゾフィス夜王国、地下5階〜


俺はそこに入った瞬間に感じとる。

いる。

確実に…

分体の俺の索敵能力は壊滅的だがさすがにこれはわかる。

殺気…

それもセシル達を完全に無視して俺だけに向けられた…

そしてそんな俺の考えを肯定するかの様に、唐突に声が聞こえる。


「よく来たねラグアぁぁぁ!!お前が生きてる事が心の底から嬉しいよ。お前を殺すのはあたし。最高神だろうが誰だろうがそれは譲れない。この30年と少しは長かったよ。なんでだろうね?1000万年近く生きてるあたしにとっては瞬く間の時間のはずなのに…ねえ、教えてよ」


そして言い終わると同時に現れるのは青い髪の少女…

青い死神ミグ・ヒピー…

ラグア同様、神話の伝説の存在…


「ミグか。てめえとはこれで何回目だ?とっくに忘れちまったがな?」


俺はそう言いながら本体の森羅万象を発動させようとする。

さすがにセシル達プロトクローンの3人とリリスは一度引っ込めた方がよさそうだ。


「あたしもそんなものは興味ないからわかんないよ。ただ一つだけ言えるのは…」


ミグはそこで一度言葉を切る。


「あたしが勝つまで終わりはないってことだよー!!」


ミグはそのまま俺に向かって一直線に突っ込んで来る。


「発動、七大天使、七大罪、幻惑の帝、夢幻の帝、不滅の帝、土星帝」


俺は防御に使えそうな帝級スキルを全て発動させる。

同時に森羅万象も発動してセシル達プロトクローン3人とリリスの姿が消える。


ちなみに若干森羅万象の発動が遅かったのは本体がエリスの方のカバーに集中してたからだ。

優先順位は大事だ。


まあ帝級スキルの方は、こんなものは所詮、気休めにしかならない。

帝級クラスが神格エネルギーを込めた神の一撃を防げるわけはないのだから…


だがそうはならなかった。

俺の体にミグの一撃が激突すると轟音が鳴り響き、俺の体は吹き飛ばされて地下の壁をぶち破る。

それだけだった。

帝級スキルは発動し、俺は吹き飛ばされはしたが、全くの無傷だった。

俺は瓦礫の中から立ち上がり言う。


「ミグてめえ分体ごときで俺を殺せるとかなめてるのか?」


「それはラグア自分に言ってるのかな?お前自身分体みたいだし、シーラちゃんが相手してるお前の腹心は別として今アルムスで暴れてるお前の手下はいくらでも代えが効く捨て駒でしょ?出しなよ本体を。ただの操り人形に見せてやるほどあたしの本体も安くないよ」


「上等じゃねえか。てめえの本体を引きずり出すぐらいこれで十分って事を教えてやるよ」


本体の神の千里眼のミュラ達の気配の位置は動いてない。

ミグの気配はイマイチ掴めないがこの先ヤツの本体がいるのはほぼ確定だろう。


こうしてミグと俺は互いに分体同士のまま、戦闘を開始するのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ