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第265話トルワ公国5


「敵襲だー」


「どこの国の刺客だよっ?」


「こんな何にもねえとこに誰が刺客なんか来るわけねえだろっ!!」


「事実来てるだろーがっ!!」


わらわらと集まってきたトルワ公国の兵士達が騒ぎ出す。


「敵は貴族のガキと護衛の女と奴隷が2人?」


「しかも前に出てるのはガキ1人だぜ?楽勝じゃね?」


「バカか?城に空いてる大穴を見ろっ!!ただのガキな訳があるかっ!!」


おそらく隊長クラスの男が怒鳴った。


「セリー、手出しは無用だよ?」


リーゼはそう言うと千手観音モードを展開する。

ベビーローズアメーバ…

ラグアの進化前の種族であるリーゼは、当然この技を使う事ができた。

だが、リーゼが千手観音モードを展開した事よりも、リーゼの言葉はトルワ公国の兵士達には衝撃的だった。


「おっおい?セリーって確か…白い滅亡の…」


「今すぐ降…」


その兵士が言いかけた時だ。

言いかけた兵士はリーゼの触手の一撃で真っ二つになり、血肉と臓物が辺りに飛散する。


「うぁぁぁぁぁぁ!?」


一番近くにいた兵士は悲鳴をあげる。


「ダメだよ。パパは敵には容赦しないけど、味方には優しいんだから。最後まで言わせたらお前らの事殺せなくなっちゃうでしょ?」


リーゼは笑顔でそう言った。


リーゼのその言葉でトルワ公国の兵士達は完全パニックになる。


「パパ!?白い滅亡の娘!?」


「終わりだ終わりだ終わりだ!!」


「逃げ…」


また言いかけた兵士が引き裂かれる。


「逃げるのもダメ。お前達はリーゼの餌。それ以上でもそれ以下でもないんだよ?」


リーゼはラグアそっくりの殺気のこもった瞳で、そう言った。



百人…千人…リーゼの一撃で次々と見るも無残な姿に変えられていく。


「ふふっ、まだだよ。こんなんじゃ全然足りないよ?」


二千…三千…リーゼの戦いとすら呼べない、一方的な虐殺は続く。


「氷魔法、アイスカーペット」


リーゼがそう言った瞬間、リーゼの半径1キロ以内の魔法に対する防御手段を持たないものの足は完全に凍結する。


ちなみに、リーゼが連れて行った奴隷2人はセリーの魔導帝の防御により無傷だ。


「さて、あとは狩るだけだね。本当はゆっくり楽しみたいところだけど、そろそろパパに見つかった頃だしね。サクッと終わらせるよ」



〜〜〜


こうして、トルワ公国の兵士…そして足りない分は一般市民をも大量虐殺し、リーゼは魔王化に成功する。

この日の出来事は後にトルワの悲劇として…

そして白の童女リーゼ・エルライドの名はアルムス中に響き渡るのだった。

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