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第240話既成事実?


エルライド城、大会議場…

巨大な部屋の一際豪華な椅子に座るのは、今のエルライド王国を実質的に支配する魔王、ラグア・エルライドだ。


〜〜〜


さてと、俺は部屋に集まったメンバーを見渡す。

今回呼んだのは、俺の陣営の重要人物全員だ。

会議の内容はカティアとシュドレの奪還メンバーの取り決め。

そこはまあいい。

てかなんだよこれ?

会議どころじゃねーよ。

俺は思った。


その要因は俺の両隣にいるヤツらだ。


「ラグ様、この後時間あります?」


左隣はルル・オルガット…

イグロシアル侵略に注力した二年でコイツの態度もあからさまになってきてるんだよなー。


俺は答える。


「この後?しばらく地下にこもる」


一度めんどくさくなってドン引きされる覚悟の上で、俺のプレイルームにルルを連れてった事がある。

結果は…悪化した。

マジで意味がわからん。


「ぜひご一緒したいですっ!!」


ルルは笑顔で言った。


余談だが、ラグアのプレイルームの入室を許されているのは、勝手に入ってくるエリローズを除けば、かなり限られる。

具体的にはエリス、ライナー、セリーの最高幹部の中でも一部しか許されていない。

それは見方を変えればラグアの信頼の証でもあった。

それが一体どうゆう結果を生むのか…

答えはこうだ。


ルルはラグアの肩にしなだれかかる。


エリス達も俺がルルをプレイルームに入れたあたりから何を勘違いしたのか、完全に態度がおかしい。

もういい。

コイツは放っておこう。

別に実害はないし、暇な時は相手してやるよ。

俺のこの体は性欲は皆無だけどな?


そう。

今の俺にはそんな小さな事を気にしていられない事態に陥っている。

その原因は俺の右隣のヤツだ。

誰だよ?

コイツ?

こんなヤツいたか?

見た目は顔立ちの整った5歳程の幼女…

真っ白な髪と赤と青のオッドアイが印象的だ。


「ラグア様、私の知らないうちに子供作っちゃうなんて、私嫉妬しちゃいますよ?」


「は?」


俺は茶々を入れてきたエリローズにいつもの軽口も叩けずに固まる。


「だってラグア様そっくりじゃないですか。ちゃんと責任とらないとダメですよ?」


「いや待てやっ!!記憶にねーよっ!!」


俺はようやく硬直から復帰して叫ぶ。


ルルがじっと見つめてくるが、知らんもんは知らん。


「おいっ!!誰か説明しろやっ!!どうゆう事だっ!!」


マジでわけわからん。


俺は全員を若干殺気をこめて見渡す。

あ、1人目をそらした。

コイツ絶対知ってるな。


「ウリンっ!!どうゆう事か説明しろっ!!」


俺は当初の目的など完全に忘れ、目をそらした同盟国代表者の1人ウリン・ドーラスに詰め寄るのだった。



いつも読んで頂きありがとうございます。

先程、誤字報告をいただきましたが、イグロシアル統一後のルルのラグアに対する呼び方はラグ様でいこうと思います。

説明不足ですいません。


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