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閑話青い死神ミグ・ヒピー2


その後一週間程、あたしはミュラっちといっしょにいた。

ほとんどはミュラっちの小言だが、素直に聞いている。

あたしは当分ミュラっちには頭が上がらない。



〜〜〜


そんなある日の事だ。


「ミグ、少し話がある」


ミュラは言った。


「ん?ミュラっちそんな真面目な顔してどうしたの?」


「ロロ様とも話合った結果だ。お前は納得できないと思うが…」


「だから何?ミュラっちには今まで散々心配や迷惑をかけたんだから大抵の事は納得するよ。また謹慎?百年でも千年でも大丈夫だよ」


「違う。妾が言いたいのはそうではなく」


「なら何?もったいぶってないで言ってよ」


「妾は…いや、お前も含めた妾達はラグアと和解しようと思う」


「………………は?」


あたしは固まった。


「正確には13魔王を復活させ、そこにラグアを加える。序列はまだ未定だが、アレなら問答無用で1位だろうな」


「そーゆー事じゃないよ!?ラグアと和解?ありえないよ?いくらミュラっちでも言っていい冗談と言っちゃいけない冗談があるよ!!」


あたしは叫んだ。


「冗談ではない。アレの成長速度は異常だ。生まれて一年も経たないうちに魔王に登りつめ、十年足らずで妾達、第二世代の実力に食い込み、更にそれから瞬く間にお前をも超えた。どれだけ異常かわかるか?逆に聞こう。あの頃のラグアでさえ、既にオリジンゴッドにまで登り詰めていた。おそらくアルムスに帰ってくる頃には更に実力をつけているだろう。お前はそれをどうにかできるのか?」


「それは…」


あたしは口籠る。


「ラグアとの和解には、お前のスキルが必要不可欠だ。さすがにここまで拗れれば手ぶらでと言うわけにはいかない。ゴルドは確かラグアの配下になっていた。ヤツの復活を条件に同盟を結ぶ」


「でも…でもアイツはジオっちを…」


あたしがそう言いかけた時だ。

唐突に会話に割り込む者がいた。


「勝手に殺すな。俺は生きてる」


ジオ・デストロイアは言った。


「それはあたしが生き返らせたからだよ。とにかくあたしは絶対反対だよ」


あたしがそう言うとミュラっちは言う。


「まあラグアが戻ってくるまでまだかなりの時間がある。妾の見立てでは早くて千年はかかるだろう。13魔王の復活の話には異論はないな?」


「まあ…そっちは別にいいけど…って言うか今の話の後なら正直どうでもいい」


あたしは最後にそう興味無さげに言ったのだった。


〜〜〜


こうして、ミュラは13魔王復活に動き出す。

二度の神魔大戦を乗り越えた猛者、青い死神ミグ・ヒピーと13魔王復活の立役者、赤の調停ミュラ・ゾフィスと呼ばれはじめるのはこの一年後の話だ。

次回から本編に戻ります。

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