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第238話次元の回廊


うん、ここまで長かったわ。

来る日も来る日も下級神を拷問して殺す毎日…

ん?

別に拷問の必要ないって?

いや、しなきゃ退屈すぎて俺死んじゃうかもしれないから。

ん?

これ夢のスローライフ?

いや、目的がある上で足踏み食らっていたのは、はっきり言ってただのストレスだ。

俺は間違ってない。


「それでは行きましょうか。皆様準備はいいですね。ではまあ、ここは代表して私がやりましょう」


エリローズがそう言った瞬間、エリローズを中心に白い霧が溢れ出す。

しかしそれだけだ。

転移ははじまらない。


「ふふふっ、やはりクソガキの概念に邪魔されますね。皆様出番ですよ?」


俺とウルドナートはエリローズが出した白い霧を補助して力を注ぎこむ。


バリッバリバリバリバリッ


何かが壊れる音がする。

これはジジイの概念だろうか?


「どうやら無事に破れたみたいですね」


エリローズのその言葉を最後に俺達は転移する。



〜〜〜


だんだんと視界がひらけてくる。

目の前にあるのは、何もない細長い空間…

そして向こう側が見えない程の長い長い一本道…


うん。

アルムスじゃねー。

とゆうか宇宙ですらねー。

あのクソアマしくじりやがった。

俺は言う。


「おい、ここどこだ?少なくともアルムスじゃねーだろ?てめえ、しくじったのか?」


「いえ、失敗はしてませんよ。どうやらクソガキの悪あがきの様です。アルムスのある宇宙はこの先ですよ」


エリローズは一本道の先を指差す。


「ちっ、ただの時間稼ぎか。いくぞ」


俺達は進む。




オリジンゴッドのキチガイみたいなステータスで、一時間程進んだだろうか…

神の千里眼にはようやく出口が見えてきた。

あと少しだ。

俺がそう思った時だ。

唐突に忘れもしない声がする。


「まさか…予定よりも遥かに早い上に、オリジンゴッドが3体とは…」


その言葉の後に、俺達の前に立ち塞がるのは当然最高神…

だが、まるで力を感じない。

これはおそらく…


「概念、消滅」


エリローズから放たれた一撃で最高神、おそらく分体は一瞬で消え去る。


「この程度時間稼ぎにすらなりませんね」


その後も次々に最高神の分体が現れるが、全てエリローズの概念の前に消滅させられる。


そして、俺達は出口まで辿りついた。


「さあ、ここを抜ければいよいよあのクソガキのいる宇宙ですよ」


エリローズは言った。


こうして、三体の起源の神々はアルムスのある宇宙に解き放たれるのだった。



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