第207話九天大戦前夜
九天の宴は強制終了した。
と言うか続ける空気じゃなくなった。
と言う訳で、俺達はエルライド城の大会議場にいる。
参加メンバーは九天の俺側の陣営、フィローラ、バルトそして、ルルとか言う女と俺の配下達とエリローズだ。
と言うかルルとか言う女とはほとんど面識がないし、未だになんでこっちについたのかわからない。
「ラグア様、一目惚れでもされたんじゃないですか?羨ましい限りです」
「黙れっクソアマっ!!」
俺は茶々を入れるバカを怒鳴りつけた。
つーか、なんでこんな急展開になったんだ?
まあ、確かに最近の俺は全てにおいてナメプしてたけどさ。
まあ、なっちまったもんは仕方ない。
俺は言う。
「とりあえず自己紹介はいい。フィローラ、バルト、それからルル。とりあえず被害を出さない為にこれから俺の国とお前らの国をちっと動かすがいいよな?」
ルルは思う。
国を動かす?
何を言っているんだ?
たが、フィローラとバルトは無言で頷く。
とりあえずルルも頷いておく。
俺は分体と本体を入れ替える。
その瞬間、俺に圧倒的な力が戻るのを感じた。
味方の九天達の反応は様々だ。
フィローラは無言で見ているし、バルトは目を輝かせ、ルルは驚愕している。
いくら神になったとは言え、分体で森羅万象を使うには神格エネルギーが壊滅的に足りない。
それに俺の国は現在モルエデス神国を合わせて6つ。
ちなみにフレストの国は皆殺しにしちまったから、カウントしてない。
更に味方の九天達の国がプラス3つ。
前回より負担は大きいが、オリジンゴッドの力を使えば問題ない。
ぶっちゃけイグロシアル全域に森羅万象を使ってもたぶん余裕だ。
「発動、神級スキル、万物の神、次元の神、時空の神、森羅万象」
実際万物の神だけでも今の俺の神格エネルギーなら無理矢理森羅万象はできるが、他の神級スキルを併用した方が負担は少ない。
わざわざ好き好んでしんどい事をする必要もないしな。
九天達の国、そして俺の国及び関係国に巨大な魔法陣が浮かぶ。
そして、その魔法陣は一斉に輝き出す。
光が収まった時、部屋にいたメンバーを除いた全てが消えていた。
〜〜〜
は?
これは夢か?
ルルは思った。
ただ国を吹き飛ばしたならまだわかる。
それぐらいなら、そこそこの大技を使えば自分にもできる。
だが、ラグアは国を動かすと言った。
それはつまりどこかに合計9つもの国々をそこに住む住人ごと移動させたと言う事なのだろう。
ありえない。
こんな事ができるのか?
いや、できてしまっている。
ゼオン、フィローラ、バルト、そしてウルドナート…今まで数々の神を見てきたが、ここまでの理不尽な能力の神にはあったことがない。
いや、今は自分の判断を褒めるところだ。
優柔不断が生んだ結果とは言え、こんな理不尽な能力の化け物と敵対せずに済んだのだから。
ルルがそんな事を考えてる間に全く理不尽なスキルを自重しないラグアは次の行動に移す。
「とりあえず森羅万象使ったけど、さすがに何もない更地は不便だな。よし、作るか。発動、万物の神、創造、エルライド王国」
ラグアのその一言で何もなかった更地には本物のエルライド王国そっくりの…だが、住人がまるごと消えたダミーのエルライド王国が出来上がるのだった。




