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第201話再び九天の宴


3日がたった。

前回同様フィローラから、そのうち迎えがくるだろう。

前回はフィリアとフィリムを連れて行ったが、今回は連れてきたのはエリスとエリローズだ。

というか本当はエリスとライナーを連れて行こうと思ってたのだが…

エリローズが無理矢理ついてきた。

俺は最初エリローズが行きたいと言っていたのを無視した。

そしたらなんと、転移の瞬間にライナーと位置を入れ替えると言う暴挙に出やがったよ、あのクソアマ。


結果、フィローラのところに来たのは俺とエリスとクソアマの三人だ。



〜〜〜


「何考えてんだクソアマぁぁ?バカか?いや、バカだったな」


俺は九天の宴の会場に着いた瞬間に叫ぶ。


「いえ、こうでもしないとラグア様は私を連れてってくれないかと?」


「連れてく訳ねえだろ?お前一応ウチの最高戦力だろ?なんでこんな敵ばっかのとこに連れてくんだよ?バカなの?いやバカだろ?とりあえず一回死ねよ」


「素敵なブラックジョークですね。ラグア様と違って私は同じオリ…」


クソアマが何を言おうとしたのか察した俺は言い終わらないうちに叫ぶ。


「てめえぇぇ、それ以上言ったらこの場でぶっ殺してやる!!」


俺は本体に意識を移そうとするが…


「あっ、ここにいるのほとんど敵でしたね。忘れてました」


エリローズは悪びれずにそう言った。


何?

コイツバカなの?

今の口っぷりは俺がオリジンゴッドだって事と不滅の概念について喋ろうとしたよな?

ヤベーわ。

バカな味方は強い敵より怖いわ。

俺は頭を抱える。



余談だが、エリローズはアルムスのある宇宙のオリジンゴッドの中で最高神に次ぐ圧倒的な力を持っている。

これは今はもういない、アルムスのある宇宙の他のオリジンゴッド達にも多い傾向だが、基本的に考えて行動や発言をすると言う観念が薄い。

生まれながらの神であるオリジンゴッド達は、失言しようが、行動をミスろうが、大抵の場合どうにかなる。

いや、なってしまう。

それは全てをねじ伏せる力と、なんでもできる能力があるからこその弊害…

だからこそエリローズと言うより強い力にねじ伏せられる結果となってしまったのだが…


話がそれた。

エリローズもそんなオリジンゴッド達同様、いや、それ以上にその傾向が強かった。

それが、微生物から進化した、叩き上げのラグアと生まれながらの絶対強者エリローズとの違いだった。



俺は言う。


「とにかくお前は俺が答えてもいいって言うまで黙ってろや」


「まあ、大好きなラグア様に嫌われたら私泣いちゃいますので、今日は素直に聞いておきましょう」


エリローズはいつものふざけた調子で答える。


少し落ち着いた俺は周りを見渡す。

幸い、俺達はここに来たのは三番目だった。

今の会話を聞いているものは少ない。


ちなみに俺より早く来ていたのは、まず招待した側である、フィローラ…。

それから3位のヤツ…えーっと確かバルトとか言うヤツだ。


フィローラが言う。


「ラグア様、突然のお呼びたてして申し訳ありません。そして、本日は我の招待に応じて下さり、ありがとうございます。さっ、立ち話も失礼ですのでどうぞこちらへっ」


一年前の一件以来すっかりこんな口調になったフィローラが勧めてきた席は、フィローラの…そして九天、一位の席だった。


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