第21話エリスのステータスとはじめての町
固有名 エリス
種族 人魔
Level1
HP52000000/52000000
MP49000000/49000000
力48000000
耐久49000000
俊敏61000000
通常スキル
言語理解
神託
体術Level15
固有スキル
不老
称号
魔王の配下
ステータスは相変わらず俊敏特化だが、平均ステータスは5000万を超える。
進化に伴って、体術のレベルが上がっている。
俺上がってねーのに。
不老は俺も持っているスキルだが、説明は不要だろうから省く。
老化しません。
肉体の損傷以外では死にません。
以上。
あとは、魔物の配下が魔王の配下に変わった事ぐらいか。
これは特に意味はないと思う。
てかエリスも人間やめちゃったね。
〜
俺達は現在町の城門にいる。
この町は町全体が、外からの襲撃を避ける為か、ぐるりと一周城壁に囲まれてる。
俺は国際逃亡をしてた時に、万里の長城を見たことがあるがそれとはまたちょっと違ったかんじだ。
俺達は無人の城門をくぐる。
おい?
門番仕事しろよ?
エリローズ「とっくに逃げ出したみたいですね(笑)」
「お前、仮にも神が久しぶりの告知以外のセリフが開口一番(笑)でいいのかよ?」
ラグアはそう言うが、エリスは決してエリローズや俺に否定的な意見を言わない。
エリスにとって邪神であるエリローズ、そして今正真正銘の魔王に登りつめたラグアに言葉を返す事などあり得ない事なのだ。
もっともラグアに対しては、もはや敬愛の感情が崇拝に変わりつつあるので、そんな事思いもしないのだが。
彼女は完全に洗脳されていた。
城門を抜けると見えるのは逃げ惑う住民達。
相変わらず止まって見える住民たちの命を次々に刈り取りながら一際目立つ建物へ。
「ラグア様、ここが領主の館です。私も中に入った事はありませんが、現ドール伯爵、ダレクス・ドールが
いるはずです。
俺達は領主の館を進む。
実を言うと俺は、この伯爵を殺すつもりはない。
むしろ形式上死ぬのは俺の方だ。
魔王になるまでは、世界征服の手始めにこの国、エルライド王国を滅ぼすつもりだった。
だがあまり目立つと、勇者や他の魔王に目をつけられて潰されてしまう。
出る杭は打たれるってヤツだ。
従って、俺はここには交渉きた。
逃げ惑う住民を皆殺しにしたのは、俺の顔を覚えてる目撃者を消す為。
〜現在
大きな袋いっぱいの金銀財宝を運ぶのに手間取っているドール伯爵領の主、ダレクス・ドールは俺の姿を確認すると腰を抜かした。
大丈夫か?こいつ?
俺は目の前のバカに、内心ため息をつきつつ交渉をはじめる。
次回はドール伯爵ダレクス・ドール視点のお話です。




