第176話最初の一手
タリスとの話合いから数日が経った。
さて、方針は決まった。
でどう動くかだが、まずは約束を果たしてやるか。
「エリス、今から俺はタリスのところへ行く。俺がいない間の指揮はお前がとれ。一応エリローズをおいていくから軍事面は大丈夫だろうが、何か問題があったら知らせろ」
「はっ」
「なんで私が留守番なんですか?こんな楽しそうな事ラグア様だけでなんて、酷すぎません?断固拒否ですよ」
即座に俺の的確な指示に従うエリスと、ケチをつけ出すクソアマ。
だが、あんなのでもウチの最高戦力なんだよな…
「お前なあ?この国の最高戦力の俺とお前が2人同時に抜けるのは、さすがにマズイだろ?それぐらい分かれや」
「嫌なものは嫌です。仲間外れとかありえません」
クソがっ
仕方ない。
コイツこうなったら絶対折れないし…
「フィリア、フィリム。エリスについて守護につけ。セリー、ライナー支度しろ。行くぞ」
仕方がないから、フィリアとフィリムをエリスにつけて妥協する事にする。
「おい、クソアマ。てめえのワガママ聞いてやるんだ。索敵は常に張っとけ。神クラスの侵入を許したら国が終わる。神級…いや、帝級クラスの侵入者が出たらお前が行って潰せ」
「任せてください。さあ、楽しいピクニックと行きましょう」
エリローズは上機嫌で言った。
索敵は本来なら俺がやるところだが、この体の索敵能力は壊滅的だ。
神の力のない俺の索敵は、はっきり言って終わっている。
アイツがワガママを通す以上こうするしかない。
さて、セリー達の支度も終わった様だ。
「エリローズ、転移しろ」
俺は言った。
全く。
分体は転移も使えないとか、不便この上ない体だ。
「それじゃ行きますよ」
俺達はレガッタ領に転移する。
〜レガッタ領、領主の館前〜
さて、感想を言うなら田舎臭い街だ。
まあいいや。
「セリー、タリスを連れて来い。モルエデス神国の時期国王だ。丁重に扱え」
「はっ」
〜〜
10分程するとセリーに連れられてタリスがやってきた。
タリスの顔は蒼白である。
「タリス、約束を果たしにきた。モルエデス神国に対して独立を宣言しろ。それと同時にモルエデス神国に対して戦線布告だ」
俺が言うとタリスは黙って従う。
もはや、色々と諦めている様だ。
今回の戦線布告では、こちらが3日後に攻撃を仕掛けると宣言した。
つまり、最低3日は俺達はここにとどまる。
そんな面倒な手順を踏まずに、モルエデス神国ごと吹き飛ばす事も俺達なら簡単だが…
さすがにタリスを更地の王にしてもな…
俺がそう考えた結果の今回の戦線布告だ。
あ、そうだ。
忘れていた。
「タリス、地下室を1つ貸せ」
攻撃までの間はのんびり玩具で遊ぶとするか。
そんな事をしているうちに3日の時が流れるのだった。




