表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/1167

第168話新世界


白い靄が消えた。

俺は目を開ける。


「やられましたね。ラグア様」


隣でエリローズの声が聞こえる。

俺は言う。


「ああ、てかどこだ?ここは?」


「さあ?」


「さあ?じゃねーよ。お前のさあ?っていちいちムカつくんだよっ」


俺はクソアマに向かって怒鳴った。

エリローズは言う。


「まあ、いいじゃないですか?見たところスキルも概念もステータスも普通に使えるみたいですし、私達が次に戻った時があのクソガキの最後ですよ」


まあそれもそうか。

だが、あのジジイのお陰でカティア達とはぐれちまったな。

まあ、あのジジイ殺しに行く時に回収すればいいか。

カティアもシュドレも相棒の神がいれば、紛れも無い神級クラスだ。

テオレームもアイツも一応神なんだしまあ、大丈夫だろう。

最高神が直接手を下せばアイツらは死ぬが、たぶんそれはしない。

あのジジイは俺とエリローズ以外、全く眼中になかった。

それ以外のアイツらの敵になりそうなヤツはほとんどが、今回の戦いで戦死…

まあ、しばらくは安心して良さそうだな。


それはそうとこの世界でもスキルが使えるのか。

俺は周りを見渡す。

見渡す限り草原が広がっている。

神の千里眼で見える街などもあるが、遥か遠くだ。

まあ、ここでいいか。


俺は万物の神を駆使して、草原を造り変える。

草原のど真ん中に巨大な湖が出現する。

俺は森羅万象を解除して、海底都市を湖にぶち込む。

湖は俺のスキルで、海水と同じ成分にしたから問題はないはずだ。

更に、森羅万象を解除し、両隣にエルライド王国、リース森林国、正面にドワーフ国家、ドーラス王国を、後方にはナフスト王国を、そして、勇王国アレス・ニースはナフスト王国の隣に出現させる。


ちなみに神魔大戦前の時間で勇魔王アレス・ニースとの話し合いは終わっていた。

話し合いの方は、俺の出した同盟条件が、一方的にのまれただけなので割愛する。


まあ、大体こんなとこかな?

俺は森羅万象を解除した巨大な支配領域を上空から見渡す。

森羅万象を解除して、5つの国を繋げた俺の国は今までアルムスでみたどの国よりも巨大である。

うん。

ここまで、よくやったわ。

俺が自分の国を見ながらしみじみ思っていると、エリローズが言う。


「ラグア様。そのラグア様の巨大な国?が騒がしいですよ?まあ、いきなりそんな事をしたら当然ですね」


あーめんどくせえ。


エリス、セリー、ライナー、フィリア、フィリムなんとかしろっ。


俺は神託を使って配下達に処理をぶん投げるが…


「「ラグア様、どういう状況でしょうか?」」


返ってきたのは、無情な答えだった。

そう言えばコイツらに何も説明してなかったわ。

あーくそっ。

マジでめんどくせえ。


その後、俺は配下達への説明及び、第二次神魔大戦の戦後処理等に3日を要した。


なんか最高神との戦いより疲れたわ。

俺はようやく玉座に腰を落ち着けるなり、ため息を吐くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ