第165話第二次神魔大戦12
なんだ?
なんだよこれ?
なんか帰ってきた瞬間、とんでもないレベルで力が抜けてんだけど…
なんとか最後の力で空間から抜け出したけど、これあのままあそこにいたら俺閉じ込められてたんじゃね?
俺は言う。
「おい、エリローズどうなってんだよ?」
エリローズは答える。
「マズイですね。あそこまでしてくるのは、さすがに予想外でした。今のヤツの技で全てのステータスやスキル、概念が封印されました。残っているのは、本来の力…。つまりラグア様や私は地球で言う人間程度の力しかないって事ですよ」
「なら、あいつはどうなんだよ?おい」
「ヤツは地球で言うライオン程度の力は持っています。発動者の特権補正ですね。悔しいですが、私達の負けの様です。ラグア様、最後にお姉ちゃんって呼んで下さい」
「呼ばねーよ、クソアマ。ん?ちょっと待てよ。スキルが、なくなったからわからねえが、アイツもライオン程度にまで力は落ちてるんだよな?」
「ええ、ですがいくらなんでも…」
「クソアマ。お前はいつか必ず殺すがその前に少しぐらい借りを返してやるよ。まあ、そこで見とけ」
エリローズは止めようとするが、俺は振り切る。
「今更何をしようと無駄だ」
最高神は腕を振るって攻撃してくる。
当たれば確かに大ダメージだろう。
当たればな。
型も何もないただのぶん殴り…
こんなど素人の攻撃当たる訳がない。
俺はかわしてそのまま触手の一撃を叩きこもうとするが、触手が伸びない。
形状変化も使えないらしい。
仕方がないのでそのまま接近して、正拳突きを浴びせる。
最高神が怯んでたたらを踏んだところに今度は空中回し蹴りを浴びせる。
うん、顎に入ったわ。
「ゲホッ、こんな…バカな…」
最高神は俺を信じられないような目で見ている。
俺は言う。
「この世界のスキルやステータスは確かに便利だけどな、お前らはそれに頼り過ぎなんだよ」
「バカなっ、バカなぁぁっ、掴んでしまいさえすれば力では上の儂が負けるはずなどぉぉっ」
最高神は俺に掴みかかる。
だが…
「柔道も柔術も総合もブラジリアン柔術も知らない素人の癖に、俺に掴みにいくとかなめすぎだろ?」
あっという間に関節技が決まって最高神の右腕をへし折る。
「ぐぎゃぁぁぁっ、何故?何故、体術スキルもないのに、こんな…」
なんとか力に任せて立ち上がり、驚愕している最高神の頭を俺は股の間に挟みこみ、そのまま腰の力と反動に任せて捻る。
軍隊格闘術…
ボキッ
確実に首の骨がイッた音がした。
「カヒューっ、カヒューっ」
最高神は完全に虫の息だ。
俺はトドメにそのまま絞め殺そうとするが…
「かっ解除っ」
その瞬間、俺に力が戻るのを感じた。
俺は反射的にに距離をとる。
俺が一瞬前までいた場所が塵になる。
くそっ
できればこれで殺しきりたかった。
俺は一旦距離をとりエリローズのところへ戻るのだった。




